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神様の剣と懲りない悪党(旧作)  作者: すたりむ
一日目:悪党、剣を拾う
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一日目(4):悪党、借金を背負う

 飛び出したのはよかったのだが、駆け出してすぐに俺はサリを見失ってしまった。

(つか、早すぎだっての、あいつ……)

 ぜーはーと肩で息をしながら、負け惜しみの代わりに毒づく。

 やはり女の子とはいえ相手は魔女。魔物相手の荒事を生業にするものなのだ。

 スラムのこそ泥とは鍛え方がちがう。

(ノリで『やったろーじゃん』なんて言ったけど、だいたい魔物に出会ったときにどう戦えばいいのかだってわかんねーし)

 近くで女の悲鳴が上がった。

「ああ、もう! なんで俺が戦わなきゃ――」

 叫びながら剣をそちらに向け、

「え?」

 硬直。

 向けられた先にいたのは、隊商の使用人とおぼしき女がひとりと、見覚えのある異質なシルエット。

 そいつは節くれだった異形の腕を器用に使って俺のほうに向き直り、きい、と鳴いた。

 夜走り。

「な、なんでこんなやつがここに――」

 きい、きい、と、周囲から複数の声が上がる。

 それは、明らかに俺のことを狙っているように見えた。

 ということは、

「も、もしかして俺を追ってきたのか?」

 俺の言葉がわかったのか、目の前の夜走りが、きい、と返事をした。

「うれしくねー!」

 叫んで俺は駆け出した。

 というより、逃げ出した。

(うわ、追ってきてやがる!)

 きい、きいきい、きいきいきい、と、加速度的に鳴き声が大きくなっていく。

 ともかく逃げ回って時間を稼がなければならないのだが、どこに逃げればいいのかわからない。

 右往左往しているうち、いつのまにか村はずれまで追いつめられていた。

 目の前には人外の者の領域、森。

「だからって、止まるわけにゃいかねーだろーが!」

 駆け込む。

(と、ともかく逃げないと――)

 きい、きいきい、という声が、追ってくるのを感じる。

 大ぴんち。どうしよう。

 と、背後に気を取られていたら、いきなり地面の感触が消えた。

(え?)

 ずしゃあああー!

「おぐひょっ!?」

 変な声が出る。

 どうも、森の中の小さなくぼみに思いっきり突っ込んでしまったらしい。

「つつつつつ……くそ、ドジった」

 こうしている間にも、背後からの声はどんどん近づいていく。きいきいきい、きいきいきいきい、と、大きくなって――

(あれ?)

 通り過ぎて、いく。

 どうも、落ちたところがちょうど崖みたいになっていて、相手がこちらを見失ったっぽい。

 ――らっきー。

 このままやり過ごせば、あきらめて帰ってくれるかも。

 とか考えていたら、足下でぴす、ぴす、という声。

「ん?」

 なんか子犬みたいなのが、足にじゃれついている。

(しっしっ、いま忙しいから、後でな)

 手で邪険に追い払う。

 追い払われた子犬(?)は、しばらくこっちをぼーっと見ていたが、ふと上を見上げて、おーん、と啼いた。

 おーん、おーん、おーん。

 声が唱和する。

(え?)

 気がつくと。

 俺の周りに、狼の群れが集まってきていた。

 ……あー、なるほど。犬じゃなくて狼かこいつ。

「あ、あはは、あはははは……」

 俺の愛想笑いに、狼たちは一斉にざあっ、とこちらを向いた。

 ――ウマソウ。ニク。クイタイ。

 なんかそんな意志が伝わってきた気がする。

 超ぴんち。どうしよう。

 と。

構築(セット)把握(グラスプ)準備(レディ)、――実行(ゴー)!」

 声と同時に、俺の足をなにかがひっつかみ、軽々と宙に放り投げた。

「う、わわわわわわーっ!?」

 空中でじたばた暴れながら、なんとか態勢を立て直そうとする。が、無理。どんどん地面が視界の中に近づいてきて、

「回収」

「うきゅ!?」

 ぼす、と、その俺の身体が何者かにキャッチされる。

「狼にまで喧嘩を売らないで。ただでさえ敵の数が多い」

 サリだった。

「さ、さんきゅ……」

「立てる?」

「なんとか。

 ……って、ここ、どこだ?」

 あたりを見回す。

 森の木々がとぎれ、小さな広間みたいになっている。

構築(セット)待機(スタンバイ)

 サリが小さくつぶやくと、周囲の空気の中に、ぼお……と、鬼火みたいなのが浮かんできた。

「な、なんだ?」

兵装(システム)千手観音(サウザンドアームズ)準備(レディ)

 ――ここで迎え撃つ」

「な、なにを?」

「夜走り」

 きいきい、という鳴き声が聞こえてくる。

 それらはすぐに、森の木々を渡りながら、こちらを取り囲むように聞こえてくるようになった。

「お、おい。取り囲まれたぞ?」

 サリに言う。

 が、相手は聞いているのかいないのか、

「まだ、状況が整ってない。仕掛けるには早い」

 ぶつぶつ、つぶやいている。

 そうこうしている間に、あたりはすっかり夜走りたちで埋め尽くされてしまった。

「な、何匹いるんだ……こいつら」

「現時点で43匹」

 ……即答された。ていうか、数えてたんかい。

 と。取り囲んでいるうちの一匹が、焦れたように前に出てきた。

「――構築(セット)迎撃(インターセプト)実行(ゴー)!」

 即座に。鬼火たちが動いた。

 前に出た夜走りを叩き「ぎ!」刺し「ぎい!?」貫き「ぎああ!?」貫き「ぎゃあああ!」貫き「ぎ!……」ばたん、と夜走りの身体が倒れる。

 ぴくりとも動かない。

(うわ、すげえ)

 まわりの夜走りたちが、すこしひるんだように後ずさる。

 しかし、当のサリはしぶい顔。

「しまった、やりすぎた」

「え、なにが?」

「押し返すだけのつもりだった。

 倒しちゃうと、相手も後に退けなくなるの。援軍を待つつもりだったんだけど、困った」

 サリの言うとおり。

 明らかに周囲の敵意が増していた。後ずさったのは一瞬、じり、じり、と逆に間を詰めてきている。

「お、おい、どうするんだ?」

 俺の言葉にサリは眼帯に手を当てて、

「……大丈夫。なにも見えない」

「え?」

「来るわ。ライ、構えて。構築(セット)陣形(フォーム)剣乃舞(ソードダンス)』、準備(レディ)、――実行(ゴー)!」

 サリの声と同時に。

 一斉に、夜走りたちがこちらに向けて押し寄せてきた。

「わ、た、うわ」

 砲弾みたいに飛んでくるごつい腕をかわし、抜け、剣で払って応戦する。

「あまり飛び出さないで。わたしがフォローする――!?」

 急にサリが飛び退く。

 なにがあったんだろう、とか思っていたら、めきめきばきばきと音がして、どでかい木の幹がいまサリのいた場所に落ちてきた。

「うわ!?」

 ずずん、と着地。遠くで枯れ木を引っこ抜いて放り投げたとおぼしき夜走りが、きゃっきゃっとはしゃいでいるのが見えた。

 すげえ力だ。こりゃ、捕まったら一巻の終わりじゃないか。

(ていうか……サリと、分断された?)

 ぴんち。どうしよう。

「ええい、なるようになるっきゃねえ!」

 ともかく、囲まれてるこの場にいたらジリ貧だ。なので正面にいる夜走りに斬りかかり、一気に突破を図る。

「おりゃあああ!」

 かつ、と、足下でいやな感触。

(え?)

 すてーん、と木の根っこにつまづいてすっころぶ。ついでに剣が手から離れ、からからから……と、転がっていった。

「い、いつつつつ……」

 きいーきいー、と、声。

 完全に、囲まれた。

(あ、こりゃダメだ)

 なんとなく、覚悟みたいなことをしつつ、それでも殴りかかってくる夜走りの拳を受け止めようと手をクロスさせ、

 ――瞬間。光が走った。

「え?」

 目を疑った。

 さっきまで自分が持っていなかったはずの剣が手にあって。

 そしてその剣に、感触すらほとんどなく腕を切り裂かれた夜走りが、ぴぎゃーと悲鳴を上げて後ずさっていた。

(…………。

 なにがあったか知らないが、チャンス!)

 一気に横の夜走りに斬りかかる。そいつはあわてて腕で身体をかばおうとして、――やはりほとんど感触なく、腕ごと身体が真っ二つになって吹っ飛んだ。

 剣、強すぎ。

 調子に乗って、名乗りをあげてみる。

「よっしゃあ! かかってきやがれ、この強きをくじき弱きを助ける世紀の大悪党、ライナー・クラックフィールド様が――ぐえ!?」

 ばこん、とすごい衝撃を背後から食らって、吹っ飛んで地面にたたきつけられる。

「いててててて……」

 ……そりゃそうだ。いくら剣がすごくたって、背後から攻撃されたらどうにもならない。

 それでもがんばって立ち上がろうとしたところを、ものすごい剛力で身体をむんず、とつかまれた。

「ぐ、ぐは……」

 夜走りの腕が、俺の首をつかんで宙づりにしている。

 なんとかしようともがくが、腕もつかまれてしまって剣が振れない。それどころか、めきめきめき、とつかまれた腕からいやな音がする。超痛い。

(あ、ちょ、待、これ、しゃれにならな――)

 意識が飛びかけた、直後。

迅雷(ライトニング・ボルト)! いっけえー!」

 ばぢばぢばぢ、とすさまじい雷撃をまとった矢が、その夜走りを含む数体の夜走りたちをきゅぼぼぼぼっ、と吹っ飛ばした。

「な、なんだあ!?」

「やっほ。助けに来たよ! さ、とっととこの魔物たち、倒しちゃおう!」

「お、おまえは――!?」

 声とともに木々の影から現れたのは、例の暴力女だった。

「いいから指示どおり動いて! 剣を前に構えて、ぶんぶん振りながら突撃! 止まったらダメよ、捕まったら終わりだからね!」

「お、おう!」

 言われた通り、走る。

 ブロックしようとした夜走りを剣で牽制しつつ、とにかく前へ。

 俺の後を追おうとした夜走りたちが、一斉にこちらに向かって移動して――結果として、一直線に並んだ。

 そこを、

迅雷(ライトニング・ボルト)! 貫けー!」

 暴力女の弓から放たれた雷光が、一直線に俺に向かって飛び、身体を貫通――って

「ちょ、ま、ぐええ!? ……って、あれ?」

 傷は……ない。

 あたりを見回すと、俺に群がってきていた夜走りたちはみな雷光に身体を焼かれ、絶命していた。

 どうやら俺に届く直前で術を消したっぽい。便利だけど、そういうのは初めに言って欲しい。心臓に悪い。

 あ、でも。

「か、勝った……のか?」

「ふふん、見たかっ」

 決めポーズを取る暴力女。……つーか、こいつやたら強いじゃん。

 サリのほうを見ると、どうやらそちらもあらかた片付いたようだった。

(……勝っちゃった)

 無事に生きのびられる自信はあんまりなかったのだが、運がよかったのかなんなのか。

 手には、さっき抜き放った「抜けない剣」とやらが、あいかわらずたいまつみたいな淡い光を放ったまま収まっていた。

 魔物の身体を、まったく抵抗なく切り裂ける剣。

 まちがいなくいわくつきの代物だろう。

 さて。これ、どうしよう。



------------------------------------



 ふと、目が覚める。

 時刻は夜更け。部屋の外、広間の入り口のほうに人の気配がする。

 おそらくは自らの主であろう軽妙な気配。それは不審ではなかったが、彼女が起きている時間帯ではないということが気にかかった。

「ア・キスイ?」

 部屋から出て、声をかける。

「どうなされました、ア・キスイ?」

 敬称である「ア」を略すことはしない。それは自分なりの敬意と愛情の表現だと思っている。

 相手から答えはない。

「ア・キスイ――」

「騒がしいぞドッソ・ガルヴォーン。少し、静かにせい」

 答える声は、少女のものであり、少女のものではなかった。

「は――」

 平伏する。主人の主人たる所以であるものが、彼女のなかに降り立っている。それを理解した。

 主人は、しばらくそのままの姿勢で宙を見上げていたが、やがてにやりと笑った。

「バルメイス、か――これはまた、騒がしいものが目覚めたことよの」

 それから、彼女はこちらを見やった。

「ドッソ・ガルヴォーン。我が大臣よ」

「はい」

「これから2日ほどの後に、この地に我が旧友が訪れる。

 もてなす支度をしておけ。……以上だ」

 言うと、主人は家へ――彼女に割り当てられた、聖なる住処へと帰っていった。

 自然とつぶやく。

「我が一命に代えましても――必ず」



------------------------------------



「いやあ、助かりました。ライさんがいたおかげで、一人の死者も出さずに済んだのですからな」

「あ、あはははは。いや、そんな、ほめられるようなことはなにも……」

 引きつった笑みでなんとかごまかしながら、俺は唯一の共犯者であるサリを見た。

 例によって完全に無反応。

(……どうも、シラを切りとおすつもりらしいな)

 あたりにいるシンとか暴力女も、やたら上機嫌だ。

「しかし、剣の光を利用して魔物を全部自分のほうに誘導してしまうなんて、これはもう完全にプロの仕事だよ。すごいなあ」

「また、たまたま剣が光っているのを見つけるあたりもロマンチックよね。もしかしたら、剣に選ばれたのかも」

 ということに、気がついたらなっていたのである。

 もちろん実際には、魔物は俺を追いかけて、結果として隊商を襲っただけなのだが。

 ついでに言うと、剣だって盗もうとして手に取ったらたまたま使えるものだっただけだし。

(な、なんか微妙に良心の呵責が……)

 と思うのだが、いまさら本当のことをしゃべるわけにもいかない。

 本当のことをしゃべったら、いったいどうなるか。

「なんてひどいやつ! くらえ、迅雷(ライトニング・ボルト)!」

(てなことになりかねないし)

 ちらりと暴力女を見る。さっきの戦闘以降、彼女は妙にゴキゲンだった。

「ごめんね、ライくん。口は悪いけど、キミがこんなにすごいひとだったなんて思わなかったから」

 すまなそうに、言う。

(ど、どうしよう……)

「しかし……その、大変言いにくいことなのですが……」

 クランが、おずおずと切り出す。

「は、はい?」

「実は……その剣、わたくしの商品でして。ちょっと、そのまま使いつづけていただくのは……」

「あ、ああ、そうだな。俺もずっと持っておくのは悪いし、返すぜ」

 あわてて剣を差し出す。

 正直、こんな不気味なものを延々と持ちつづける気はしない。

 だが、

「無理」

 全員が、サリのほうを向いた。

「無理……とおっしゃられますと、どういうことですかな、サリ殿?」

 サリは無愛想に剣を指差すと、

「さっき調べたら、持ち主特定の呪いがかかってた。

 もし、無理に引き離そうとすれば、周囲に不幸が起こる」

 さらりと、シャレにならないことを言ってのけた。

「マジか?」

 問いに、シンがうなずいて、

「サリの呪式鑑定術は世界屈指のレベルだから。彼女が言うなら、たぶん本当だよ」

 さらに、絶望を誘うようなことを述べた。

「の、呪いって……な、なにが起こるんだよお!?」

「離れると、剣が寂しがる。

 とてもかわいそう」

「……いや、そういうことではなくて」

 というか、真顔で言われても困るんですけど。

「いやはや、それではもう、商品にはなりませんな。この剣は」

 困ったように、クラン。

「それなら、こうすればどうでしょうか? この剣をライ氏に売る代わりに用心棒として働いてもらって、その給料を代金に当てる、と」

「いやあ、それが……実はその剣、けっこう高値でして」

 いやな想像が膨らむ。俺は訊いてみた。

「どれくらいだよ? まさか、金貨とか必要なのか?」

「金貨なら、50000枚」

 ……想像の限界を超えていた。

 クランはサリの言葉にうなずいて、

「そうですね。だいたい50000枚くらいが妥当な値段だと思います」

 と、言った。

「どう返せってんだよ、そんなもん……」

「ま、まあ、他ならない命の恩人のライ殿ですからな。まけにまけて、5000枚としましょう」

「高い。この剣には『抜けない』という付加価値があったはず。それが嘘だった以上、もっと安くするべきよ」

「そ、そうですな。では、1000枚でどうですか?」

 天文学的数字は、50分の1にまで下がってきていた。

 ケタがちがう、ということは全然変わってなかったが。

「ええと、平均的な用心棒の給与に、剣の強さによる付加価値が+100%として……」

 シンはひいふうみ、と指を折り、

「25年間くらい働けば、なんとか返せるね」

「よかったわね。少なくとも働き口には困らなくて済むわよ」

 口々に言う言葉を、俺は呆然と聞いていた。

「……25年間、ただ働きしろって?」

 クランは礼儀正しく、ぺこりとおじぎをして、

「まあ、そういうわけでこれからよろしくお願いします、ライ殿」

「んなばかなああああああああああああっ!?」

 叫ぶ俺の言葉は、誰も聞いてくれなかった。



 時は神々がすでにいなくなった時代。

 もはや形骸化したシステム「神話」がいよいよ崩れ去ろうとする、その最後の数瞬。

 そこに、神鳴る剣を振るい、時代を切り拓こうとした若者がいた。

 これはその若者が、歴史に最初に名を残すことになった事件の、記録である。

今回の獲得アイテム:

「抜けない剣」金貨50000枚

なぜか誰にも抜くことができない剣。

装飾からして神話時代のものだと推測される。

ライナー・クラックフィールドはなぜか抜くことができるが、その代わりなんらかの呪いを背負った模様。

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