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想い(真実視点)
章子に比べたら俺は子供だ。ようやく大人になり、章子と暮らせると心弾ませていたというのにーー。
フレディが章子を好きなことは知っている。そうでなければ俺を育てたりはしないだろう。フレディは愛情をもって俺を育ててくれた。フレディが本当の父親かもしれないと思っていた。そうであって欲しいとも願っていた。
だが、違っていた。章子には愛する男がいたのだ。俺は章子の側にいたい。マザコンと言われようと構わない。章子は女なのだ。守りたい。
子供の頃から人目を忍ぶように会いに来てくれた章子。「お父さんに似てきたね」と嬉しそうに話す章子。俺の父親代わりでもいい。章子が喜んでくれるなら。
だから一緒にいたい。俺の身の安全のために命をかけるだろうことは容易に想像できる。そうならないために俺は強くなった。あとは実戦だ。必ず章子の隣に立つ。立ちたい。




