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修羅  作者: 奈月ねこ
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プロローグ

 修羅の道を歩んできた。あの時どうすれば良かったのか、未だに答えは出ない。


 彼と出会ったのは必然。彼と情を交わしたことを後悔してはいない。だから子供も授かった。十六歳という年齢。密かに産み、友人に預けた。私は狙われていたから。真実まさみと名付けた。彼が「真実しんじつを追及する子になってほしい」との願いからだ。


 子供は十八歳になった。子供が育てられた国では大人として扱われる。真実を話す時がきた。子供は友人のおかげで立派な青年になっていた。


 真実まさみはどの道を選択するだろう。

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