ヘビースモーカー
掲載日:2026/07/25
また今日もライター鳴らして
慣れた手つきで火をつける
その横顔を見つめるたび
胸の奥が少し痛くなる
吸い殻が増えていく部屋で
空箱を丸めてまた開ける
キスをするたび唇には
少し苦い煙の味
あなたの顔より見てきたかもね
タバコをくわえるその仕草
「やめたら?」なんて笑って言えば
「無理だよ」って笑うだけ
ヘビースモーカー
あなたが煙を吐くたびに
命の時計が少しずつ進むなら
お願い そんなに急がないで
ヘビースモーカー
タバコじゃなくて私を見て
その手にある一本よりも
私を離さないで
煙の匂いが苦手だって
言ったあの日の帰り道
「ごめんね」ってベランダに出る
その優しさが嬉しかった
今でもふと風に乗って
あの香りが胸をよぎる
嫌いだったはずなのに
あなたを思い出してしまう
タバコ一本で失う時間
そんな話を聞くたびに
冗談みたいに笑うあなたが
少しだけ怖くなる
ヘビースモーカー
あなたが煙を吐くたびに
命が少しずつ減るのなら
どうかその手を止めてよ
ヘビースモーカー
私には代われないけど
あなたの明日をもっとずっと
隣で見ていたい
ヘビースモーカー
あなたはタバコを愛してる
だけどそれ以上に
私を愛していてほしい
ヘビースモーカー
煙の向こうで笑う君へ
最後に選ぶものがあるなら
どうか私を選んで
タバコより 私を愛して。




