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Au revoir


 ガシャンと、イヤな音がした。

歪な音、わたしからする金属音。所詮は人形と知らしめる戒めか。



ひび割れた躯。



朽ちていく木の躯。




あぁ、けれど・・・

これでやっと、あなたのもとへゆけるのでしょう?




 『Lune。』





 心地よいテノール・暖かで優しい手・眼差し・印象的な澄んだエメラルドの双眸。

キレイだと、私はまだあなたのことを愛しています・・・



ねぇ、またわたしのことを抱き締めてくれますか・・・?



 また、名を呼んでくれますか・・・?







さぁ、帰ろう・・・

     あの愛しい人のもとへ・・・・





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