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そんな私はヴァンパイア  作者: 松栄
第3章 修行の旅へ ~もう一つの世界編~
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第42話 見送りと再会の約束は大切

 翌朝、お父様達と私達は一緒にラディアンス王国を発った。

 港町までは用があるとかで、私達の馬車にはフランお母様が同乗している。

 たぶん、ジパングへ渡るのか、ジパングへ情報を渡す為なんだろうな。

 それと、私達の監視役も。


 「それにしても、あなた達は海に何をしに?」

 「実はですね、海というか海の中に用があるんです。」

 「海の中?」

 「はい。」


 フランお母様は不思議そうな顔をしているけど、それも無理はないよね。

 海の中って、どうやって行くつもりなんだろうって思っているはず。

 でも

 それは私達も同じなのよねぇ。

 どうやって行くのか、行けばいいのか、今の所その方法が分からないんだもの。


 「フラン様は港町に用が?」

 「ん?そう。」

 「フラン様ってジパング出身ですよね?」


 シャルルが聞いた途端に、フラン様の雰囲気が変わった。

 しまった、そういえば、まだその辺の話はしてなかったはずだった。


 「何故?それを?」

 「あ、えーっと、ですね……」

 「あの人、もしかしてばらした?」

 「あの人っていうと、タカヒロ様?」

 「あー、それは……」

 「あの、何と言うか、身のこなしというか、雰囲気というか、ジパングの人かなーって……」

 「……バレ、てる?」

 「いえ、その、私達はジパングの人を知っているので、そうかなぁと。」

 「ファルクもわからなかったのに、あなた達にバレるとは。」

 「え?ファルク様は知らなかったのですか?」

 「私が言うまで。でも、あの人は知っていた。」

 「なんというか、タカヒロ様はそういう所鋭いですよね。」


 お父様の場合、女性に関しては特にとは思うけど、実際はお父様もジパング出身だから、じゃないかな。

 もっとも、ジパングの前身というか昔のジパング、日本だけどね。


 そんな話をしながら、モンテニアルと港町との分岐点に到着した。

 私達はここでお父様たちと別れて南東へと進む。

 

 「ひとまずここでお別れだね、フランさん、同行よろしくお願いします。」

 「さん、じゃない。」

 「あはは、フラン、お願いします。」

 「はい。タカヒロ様も道中気を付けて。」

 「二人とも、気を付けてな。またこっちに帰ってくるんだろ?」

 「はい。元の世界へ戻る前に帰ってきます。」

 「その時はまた会ってくれますか?」

 「もちろんだとも。というか、絶対に来てくれよ?」

 「「 はい! 」」


 するとお父様はルナ様とウリエル様に向き直り


 「ルナ、ウリエル、気を付けてな。それと、二人を頼むよ。」

 「まるで父親だな、その台詞。」

 「そ、そうか。」

 「でも、それで良いんじゃないか。ともかく任せておけ。」

 「それよりも、だ。アタイらよりもお前こそしっかりな。サクラもローズも、こいつをよろしくな。」

 「え?は、はい!」

 「よろしくって言われても……まぁ、任せておいてよ。」

 「なんの話?」

 「お前は知らなくていい事だ。というか、お前こそサクラとローズをきちんと、な。」

 「きちんと?」

 「ケジメを付けろってこった。アタイらはこれ以上言えないぜ?」


 微妙でギリギリな話をしているけど、まぁ、大丈夫よね。


 「それじゃ、タカヒロ様、サクラ様、ローズ様、カスミ様、リサ様、ありがとうございました。行ってきます。」

 「ああ、またな!」

 「お気をつけて!」

 「またね、みんな!」

 「ワオーン!」


 必ず再会できる、それは確実だと思う。

 でも、それはこの世界にいる間だけと思うと、やはり寂しさは拭えない、な。

 お父様達は、見えなくなるまで私達をずっと見送ってくれた。


 「何というか、不思議な人達だよな、あの子達。」

 「不思議というか、謎よね。」

 「ちょっと寂しくなったけど、また会えるよな。」

 「そうね、絶対また会えるわよ。」

 


 それから2日程で港町に到着した。

 到着したのはいいんだけど……


 「ところでさ、ディーナ。どうやって海の底に行くの?」

 「うーん、どうしよう……」

 「あなた達、考えてなかった?」

 「えーと、考えていたんですけど……」

 「答えが出てないです……」

 「……」


 あ、フラン様が呆れた顔してる。

 でも、そう思われても仕方がないけど、でも、ねぇ。


 「ひとまず海底へ行く手段はないな。私も無理だし。」

 「アタイは行けるけどな、ただ、ソレと一緒じゃないと厳しいな。」

 「という事は、こっちのコアは確認できない、って事?」

 「そう、なるね……」


 うーん、どうしよう。

 でも、コアの確認はしておきたいよねぇ。


 「あ、そう言えばコアは別の大陸にもあったよね。」

 「そうね、でも、なんだっけ、南米大陸、だったっけ?」

 「そこって、どうやって行くんだろう?」

 「南米大陸?」

 

 フラン様が思わぬ助け舟を出してくれた。


 「それなら、ここから船が出る。出航は丁度今日。行ける。」

 「え?」

 「そうなんですか?」

 「でも。」

 「でも?」

 「乗船できるのは限られた者だけ。」

 「そ、そうなんですか……」

 「じゃぁ、私達は……」

 「その限られた者になればいい。ジパングまで私が一緒に行く。」

 「「 え? 」」

 「この船はこの後ジパングから南米大陸へ荷物を運ぶ貨物船。ジパングの者の中でも限られた者しか乗船できない。」

 「それって」

 「私は乗れる。一緒なら問題ない。ジパングから先の事も話しておく。」

 「フ、フラン様!」

 「ありがとうございます!」

 「いい。なんというか、そうするべきだと思っただけ。」


 フランお母様のお陰で、南米大陸へ渡る事ができる。

 でも、船賃とかないけど、いいのかな?

 

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