24
夢の続き
―貴方に全てをあげるから、どうか私を愛してください―
「好きな季節は何ですか」
2人きりの店内で、いつものように食器を磨いていたマスターから小さく声がかけられる。
ここは、小さな山を抜けた先。煌びやかな市街地からポツンと離れた場所にある古書店カフェ。
背後を森に囲われて、まるで社会から切り離されたかのようにひっそりとあるその建物は、一見すると迷子の子供を誘い込むいたずらな魔女の隠れ家のように思われるのかもしれない。
「…冬」
余程の物好きでなければ通おうとは思わないこの場所は、けれど、私にとって特別な場所。
男女比1:3という歪さがもたらすストレスで弱り切ってしまった私を、男だからと特別視せずに受け入れてくれた大切な場所。
「なぜですか?」
「町が静かで、空気が澄んでいる感じがするから」
「貴方らしいですね」
目の前にいるマスターとも、あれから2年ほどの付き合いになる。
お互いに世間話を楽しむような性格ではなかったから、私達の距離感はあくまでどこか他人行儀だ。
「私は、春が好きですよ」
だからこそ、今日に限っていつになく饒舌に語るマスターの姿は私の目にとても珍しく映り、同時にその相手が私自身であることに少なからず嬉しさを感じる。
「貴方がここに初めて来たのが春でした」
「……」
ああ、よく覚えている。
子供にとっては険しい山道を彷徨って、ようやく辿り着いたのがここだった。
入学してから1週間程しか経っていないというのに、山城さんや篠田さん、そしてひまわり園の子供達との関わりに煩わしさを感じてしまっていたのだ。
「突然現れた小さな子供に驚いて、何となくでホットミルクを出してみたのです」
それもよく覚えてる。
歩き疲れてクタクタの状態だったので、あの時は本当に助かった。
……というかあれで驚いていたのか。マスターは顔に出ないから全然分からなかった。
「嬉しかったです。私の淹れた飲み物で、貴方に"おいしい"と言って貰えて」
……そうだったっけ? そこまでは覚えていない。
気の利いた返答が出来ないことを申し訳なく思うが、なにせ2年も昔のことなのだ。それに、"おいしい"はいつも言っている。マスターの腕は疑いようもなく卓越したものだから。
「恐縮です」
「……」
結局、私に何を伝えたかったのかは分からないが、私達の会話はそこで途切れてしまった。
マスターは再び食器を磨き始め、私は手元で開いていた小説に目を落とす。
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
閉め切られた店内で、規則的にページをめくる音だけが小さく響く。
カランコロンと、入り口のドアが音を鳴らして開かれることはない。
今日は私の貸し切りだから。
「……」
「……」
本とカフェオレの匂いに包まれて、まるでここだけが別世界かのような、静かでゆったりとした時間が流れている。
そういう所も、私がこの場所を好きな理由だった。
「……」
叶うことなら、もう少し長くこの場所で本に没頭していたかったのだけれど……時間がきてしまった。
――――パタン
開いていた本を閉じ、マスターの方へと向き直る。
――今日以降、ここへ来るのは控る
「……はい」
まあ、仕方のないことだった。
いくらこの場所が人目に付かないとはいっても、やはり3人の常連さんのような人はいるし、気紛れに町を出歩いていれば誰かに見つかることもあるだろう。
加えて私が定期的に訪れていたことが原因か、そのお店に行けば1人でいる小さな男の子と出会えるなんて噂が広がり始め、気付けば常時閑古鳥が鳴いていたこのお店も開店前から行列ができてしまうような人気店へと様変わりしてしまった。
そんなことになれば当然、これまで通り気軽に通うなんてことは出来るはずもなく、大人しく来店を諦めるという決断をするに至ったのである。
この世界に生きる女性の、その男性に対する執着を甘く見ない方がいい。
噂が沈静化し、また私が気兼ねなくこの店の扉を開けるようになるまでには相当な時間が必要になることだろう。
マスターとも、しばらくは会えなくなってしまう。
「寂しくなります」
お店の利益を考えればむしろ喜ぶべきことなのに、そう言って沈鬱な(分かりづらいが…)表情を浮かべるマスターには本当に感謝している。
「たくさんサービスしてくれて、ありがとう」
「はい」
いくら言葉を並べても足りない。
時間も迫ってきているので、手短にそう伝え席を立つ。
ちなみに、今日以降店に行けなくなることは常連の3人には伝えていない。
説明するのが面倒だったというのがあるが、伝えてしまえば絶対に余計な事をしでかすと私の直感が囁いていたからだ。私は自分の直感を信じている。
「……」
ドアノブに手をかけ、扉を開ける。
カランコロンと、いつまでも変わらないベルの音に少しだけ寂寥感を感じてしまうのは、やはりそれだけ私もこの場所を気に入っていたということだろう。
思わずその場で足を止めてしまう。
「……」
私の後ろで、マスターがこちらを見ている気配を感じる。
こういう時、最後にカッコイイことを言って立ち去れたらいいのだろうけど、生憎と私の対人コミュニケーション能力は幼稚園児といい勝負だ。
「またね」
その場に留まり続けるのも不自然なので、それだけ言って扉を閉める。
さあ、家に帰ったら書斎の整理だ。
加減なく購入した書籍の山が一部本棚に収納されずに置かれたままになっている。母に片づけられてしまう前に手を付けよう。
「……あ」
でも、その前に。
心残りを1つだけ、返していって帰ろうか。
「よし」
北条 望、8歳。
この世界に転生してから2度目の卒業式を終え、あれから僅かしか成長していない小さな身体で意気揚々と山を登る。
今、この時だけは頭を空っぽにして――
「早く大人になりたいな」
雲一つない快晴の、何の変哲もない、ただの穏やかな日常の一コマだった。
カランコロン――と、扉が閉まる。
「やっぱり春は嫌いです」
声は誰にも届かない。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
―Side 宮越姉妹―
「もう、おねえちゃんおそい!」
「ゆい、流石にまだ早い気が……」
外がまだぼんやりと薄暗い早朝、玄関先で地団太を踏んでいる妹の姿に思わずそうツッコんでしまう。
お洒落に余念はないようで、サイドテールにまとめた髪にはほつれが一切なく、服は昨日お母さんに買って貰ったばかりのパーカーとミニスカートを着ている。流石ゆいだ、今日も文句なしに可愛い(※彼女は重度のシスコンです)。
「最近は行列ができてるから早く行かなきゃいけないの! だから早くじゅんびして!」
「分かった。5分で終わらせる」
宇宙一可愛い妹の頼みなのだ、私に拒否する理由はない。
急いで洗面所に向かい顔を洗う。
メイクは――不覚、時間が足りない。
「……」
私達が住んでいる町の片隅にポツンと建っている古書店カフェ。
彼が常連になった影響でお店が繁盛してしまい、最近では落ち着いて読書をすることすら難しい。
そのせいでもう久しく彼に会えていない。
妹もそのことで随分とストレスを溜めているのか、一時は教室に通えるようになるまで回復したメンタルも、今は少し前の状態に戻ってしまった。
彼の立場を考えれば仕方のない事とはいえ、ゆいの方はそろそろ我慢の限界だろう。
そういう私も最近では全く授業に集中できず、唯一の取り柄である成績を大幅に落としてしまっているのだけれど……
最近はあの超が付くほど堅物なお母さんまでお洒落に目覚めちゃってるみたいだし……
『おねえちゃん!!!』
「ゆい、お姉ちゃんはまだ寝巻……」
扉の先で妹の焦れた声が聞こえてくる。
これ以上の考え事はできそうにない。
まあ、取り敢えずは今まで通り古書店カフェへ通って彼を待ってみるとしよう。
けれど、もしも会えない状態が続いたらその時は――
彼には申し訳ないけれど、直接会いに行くことも検討しておかないといけない。
「逃がさない、絶対に」
『おねえちゃんきらい!!!』
▢▢▢▢▢
―Side 三浦 愛由―
「愛由、私はもう我慢の限界だよ!」
「……それは奇遇だね、私も我慢の限界だよ」
「えっ、愛由もなんだっ?! やっぱりあのお店を占拠してるミーハー共を蹴散らしたいんだね!」
「それもだけど、私はどちらかというと数ヵ月前からこのアパートに住み込んでるゴキブリの方に苛立ってるかな」
「え、ゴキブリがいるの?! それなら早く退治しないと!! ちょっと待ってて、私新聞紙でちょー固い剣作ってくるから!!!」
「うん、皮肉すら通じないんだ」
「え、ひき肉? 今日のご飯はハンバーグ?!!」
「残念、今日も近くのスーパーの半額弁当。あとこのやり取り前にもやった」
「って、そんなことより早くあの子と会う方法を探さないと!」
「そうだね、早く目の前のゴキブリを〇す方法を探さないと」
拝啓、久しく会えていない貴方へ
お元気ですか?
貴方があの古書店カフェに来なくなってから、随分と長い時間が経ちましたね。
私は寂しくて夜も眠れないです。
貴方もきっと同じ気持ちだと思います。
このままお互いに離れ離れになってしまうのは絶対に嫌なので、近々貴方を探しに行こうと考えたりもしています。
でも、その前に……余計なものは消しておかないとね。
すぐに片づけてそちらへ向かいます。
それまではどうか他に恋人を作るなんてことはせずに、私の事を思って待っていてください。
貴方の愛由より
▢▢▢▢▢
―Side 姫宮 京&杉浦姉妹―
「それで柊、やっぱり彼は……」
「はい。あのお店が有名になりだしてから、ぱったりと消息が途絶えています」
「うむむむ、困りましたわ」
こうなったら、本当に彼の住所を調べてしまうことも考慮に入れて――
「送ったメッセージにも既読は付きますが、それだけです。返信は一切ありません」
――ん?
「柊、今なんて?」
「返信がないのです」
「いえ、そうではなくてメッセージって」
「あ」
「柊、そこに正座なさい」
「お嬢様、落ち着いてください」
「私は常に落ち着いています。柊、正座」
「お嬢さ「むー、そこどいて!」」
「あら、貴方達。今日もしっかりお掃除を頑張っているのね。偉いわ」
「そうだよ! みーちゃんせかいで一番いい子になるって決めたもん!」
「私は花嫁修業の一環でぇ……」
「そ、まああの子と結ばれるのは私に決まっていますが、精々頑張りなさい」
「お嬢様、大人げないです」
「おまえきらい!」
「性格もブスなんですねぇ」
「ぷふっ……京ちゃんがいじめられてる~」
「お母様は二度とその汚い口を開かないでください」
「私にだけ当たりが強い?!!」
あの日引き取った姉妹が部屋から出るようになって、我が家は随分と騒がしくなりました。
ただ、美衣はまだおねしょをしてしまうこともありますし、一見大人びて見える芽衣は時折寂しげな表情で窓の外を眺めています。
間違いなく彼のことが頭にあるのでしょうが、残念ながら彼は私に惚れています。
なぜなら手作りのお弁当を作ってくれたから!
※土下座する勢いで頼み込んだからです
これを言ってしまうのは姉妹にとってあまりにも酷なので口には出しませんが、いつか嫌でも現実を受け入れなければならない時はやってきます。
その時に備えて、せめてこの子達の精神性を鍛えてあげることくらいはしてあげてもいいかもしれませんね。
「ふふ、私ったら罪な女」
「ねぇちゃ、あの人きもちわるい」
「だねぇ」
「お労しいです」
「京ちゃんは大体いつもあんな感じよ!」
姫宮家は今日も平和だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
市街地の外れに見える小さな山の麓には、春になると綺麗な桜を咲かせる大木がある。
人目を避けながら散歩をしている途中に偶然見つけた。
とても幻想的な風景だった。
風に揺られた桜が舞って、耳を澄ませば、心地よさそうに歌を口ずさむ小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
お母さんが生きていたら、真っ先に教えてあげたかった。
ここは、貴方と初めて会った場所。
「……」
未練がましくもこの場所を訪れてしまうのは――ただ、私が弱いから。
思い残すことなんて、ありはしないと思っていたのに。
胸に残った数えきれないほどの後悔に、気付かない振りをして。
「みっともないわ」
差し出された手を拒絶して、逃げたのは私だ。
容姿が醜く、陰鬱で……だからこそ、心だけは綺麗でいたいと思っていたのに。
自分勝手に逃げ出して、それでも、貴方に会いたいなんて。
「みっともない」
叶うはずのない夢なのに。
「やっとみつけた」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「………え」
「……(完全に勘だったけど)」
なんとなく、今日なら会えるような気がしていた。
息を整えている私の目の前で、固まったように動けないでいる白髪のおばあさん。
彼女と初めて出会ったのもここだった。
近くの古書店カフェから少し外れた森の中。
去年と変わらず、彼女の背に見える大木には満開の桜が舞っている。
「ハンカチ、返しにきた」
おばあさんが落としていったそれを差し出す。
あの時、なんで逃げられたのかは分からないけれど。
「……ぁ」
これは貴方の物だから。
「……ありがとう、ございます」
「どういたしまして」
良かった、今日はちゃんと受け取ってくれた。
これでもう、心置きなく家に帰れる。
「それじゃあ」
――なんて、もう会うこともないのだろうけど。
「待って、ください」
なぜか、呼び止められた。
「……ぁ、いえ」
呼び止めた本人も、どうやら無意識に言葉が出たようで。
「……」
少しの沈黙の後、やがてゆっくりと話し始めた。
「ここの景色が、好きなんです」
「うん」
確かに落ち着く、いい場所だと思う。
「春になると、いつも見に来ます」
「……」
「ここの景色は私だけのものだって、独り占めしていたんです」
「……」
「ずるいでしょう?」
「……」
「でも、違ったんです」
――気のせい、だろうか。
「誰かと一緒に見る景色とは、こんなにも綺麗なんですね」
目の前にいるのは、ただのおばあさんだったはずなのに。
「私、この場所をもっと好きになりました」
いつの間にか――
「貴方のおかげです」
スーツ姿に身を包み、目元に薄っすらと隈を残している女性が立っていて――
「貴方と出会えて、本当に良かった」
高校生の姿に変わって、ポニーテルでまとめられた髪が小さく風に揺れている。
「お願いします。少しだけ、耳を塞いでいてください」
中学生、心底大切なものを見るような、優し気な眼差しで。
「どうしても、伝えておきたかった」
小学生、涙を堪えるような表情になって。
「私は」
同じ背丈、同じ目線で。
「貴方のことが――」
少女は唄う。
いつかに夢見た告白を。
「 」
震える言葉に、精一杯の想いを乗せて。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
《ここまでの登場人物(13~24話)》
◇マスター
古書店カフェの店主。
◇宮越 唯
傷つきやすい子。
引き籠っていた罪悪感から、主人公と出会ったあの森では本気で死のうとしていた。
現在は保健室登校でリハビリ中。
基本チキンな性格なので、姉と一緒に古書店カフェへ行き、偶然を装って主人公と話そうとしているのだが、結局一言も話せずに家に帰ってから泣く日々を過ごしていた。最近はお店に行列ができるようになったせいでそもそも主人公と会うことすらできず滅茶苦茶ストレスを溜めている。
◇宮越 涼花
メンタル強者。
好きなのは妹。大好きなのも妹。でも結婚したいのは主人公。
ずっとすれ違っていた反動から妹loveを隠す気がない。母には呆れられ、当の妹からはかなりウザがられている。
主人公と会えずストレスが溜まっているのはこの子も同じで、日に日に目が黒くなっている。
◇宮越 円
メンタル超強者。
周囲が自分を避けるのならば、自分も周りなんか気にしないというスタンスで生きてきた女傑。
娘達のことは大好きだが、誰かに優しくされた記憶がないのでどうしても勘違いされるような態度をとってしまうことがあり、それをかなーり気にしている。
◇新木 玲奈
16話で主人公にいきなり結婚の申し込みをかました子。
この世界基準で自分が可愛いことを自覚しているくらいには容姿が整っているのだが、今回は相手が悪かった。
黒服さんに沈められてからは1ヵ月くらい学校に通うことができなかったが、親しい友人2人のおかげで何とか登校できるようになっている。
ちなみに主人公のことは全然諦めていない。
◇清水 翠
玲奈の友人。学級委員長タイプ。
詳細は未定
◇久山 和沙
玲奈の友人。ほんわかしてる。
詳細は未定
◇松下 千沙
天然とは、この子のためにある言葉。
主人公を笑わせるためにやった奇行は数知れず、教師の間では山城さんに並んで要注意人物認定されている。
特に一番ヤバかったのは社会の松崎先生の授業中、彼女の背中に『しょたこん』と書かれた紙を貼ったこと。クラスの女子には大ウケで、バレた後は首根っこ掴まれて指導部屋に直行。この世の地獄を知った。
一見恋愛事には疎いように思える彼女だが、その実とてもヤンデレ度が高い。ひまわり園の倉知 奏といい勝負。
◇黒服さん
山城さんの監視役。戦闘強者。
◇杉浦 芽衣
山城家と同じアパートに住んでいた。しっかり者の姉。
母親からは基本的に放置されていたのでこの世界の情勢‥‥というか男女比の事や男の子の稀少性というものを全然理解できていなかった。
現在は姫宮家でのお手伝いの傍ら使用人さんから勉強を教えてもらっている。地頭はかなりいいのでどんどん知識を吸収中。
好きな食べ物は主人公が作ってくれたホットケーキ。
◇杉浦 美衣
山城家と同じアパートに住んでいた。甘え上手な妹。
幼い頃からずっと姉の傍に引っ付いていた。
あの日、迎えに来たのが主人公でなかったことはかなり根に持っている。本当はずっと主人公の家で暮らしていたかった。
現在は世界で一番のいい子になるべく修行中(※割ったお皿の数:22枚、おねしょをしてしまった回数:6回、京の顔面に紅茶をぶちまけること:56回―― )。
◇姫宮 京
婚活御三家の一つ、白百合大学に通っている現役大学生。
容姿のレベルは山城さんに勝るとも劣らない。成績優秀、基本はボッチ。
主人公からもらったお弁当を食べた際には、そのにやけ顔の気持ち悪さからさらに人が遠ざかって行った。あの現場を目撃した他の女生徒からは何とか情報を聞き出せないか遠巻きに見られているが、結局話しかける勇気のある者はいなかった。
◇姫宮 凪
京のお母さん。ぽわぽわしてる。
◇姫宮家使用人
姫宮家のツッコミ担当。
シレっと主人公の連絡先を入手しているやり手。
◇三浦 愛由
男のいない田舎での生活に嫌気がさしてこの町にやってきた。
しかしその容姿のせいで就職には苦戦しており、工場でのアルバイトをずっと続けている。
汚部屋製造機(片付けろ)。
最近は有無を言わさぬ勢いで押し掛けてきた同居人(仮)が全く帰る気配をみせないためストレスが物凄いことになっている。
◇立花 日向子
天真爛漫褐色おっぱい。
学生時代はまったくと言っていいほど男性に興味がなかった稀有な人物だったのに、友人A氏が余計な事を言ったせいで取り返しのつかないことになった。
故郷の母からは帰って来いと鬼のように連絡がきているが笑顔で無視している。
そんなことより主人公に会いたい。
あと愛由がうるさい!
美醜がおかしい世界のただの日常《小学校二年生編》
これにて閉幕です。




