12
夜風が気持ちいい。
―人間とは、愛がなければ永遠に満たされない生き物である―
市内某所、学校からの帰り道だろうか。オレンジ色に染まった夕暮れを背景に、ぼんやりと空を見上げる女子高生が言った。
「つまんないなぁ、私の人生」
またそこから大海を隔ててさらに向こう側、とある国の、とある富豪が呟いた。
「……渇く」
辺り一面が雪に覆われた、とある極寒の地に住む少女は悲観した。
「男の子、いない」
100年に1人の逸材だと、若くしてその名を世界に轟かせた天才ピアニストの女性は諦められなかった。
「……結婚したい」
ここは、男女比が1:3の歪な世界。
女性の美醜も逆転している、おかしな世界。
この世界に生きる見目麗しい女性達は、日々、異性との出会いを求めて外へと繰り出し……容姿に恵まれなかった日陰者の女性達は、息を殺すように内へと閉じ籠る。
各国の上層部は自国の男性の確保に躍起になり、中には戦争を手段として考えている者達も少なくはないが、現実世界が比較的平穏に過ぎているのは、すなわち大多数の男性が争いごとを嫌悪しているからに他ならない。
発展の乏しい国では既に男女比が1:5にまで広がっている所もあるくらいなのだから、この世界の女性達がどれだけ男性の気持ちに配慮しているのかが伺える。
まあ、それには過去の教訓もあるのだろうけれど……
対して、人工授精の技術は日々向上している。
出生率も僅かながら増加傾向だ。
高校、大学を卒業し、晴れて社会人となった女性達の中には、その時点で男性と結ばれことを諦めて、せめて男の子を生んでみたいと考える者が全体の9割以上を占めている。
これはもう、彼女達の本能が故なのだろう。
男性が少ないのだから仕方がないと、そんな理由で感情を割り切れる者などいはしないのだ。
だからそう、この世界で男性と結婚できた女性は本当に幸せ者だ。
加えてその男性が容姿に優れているともなれば、それは世界中の独身女性を敵に回すことと同義。
意中の男性と結ばれるということは、この世界ではそれほどに重要な意味を持つ。
男性とは、ただそれだけで値千金の価値を持つ。
世の女性はすべからく、自身に愛をくれる男性を求めている。
――――――――――――
――――
――そんな世界の片隅で、少しだけ常識の枠外にいる男の子が1人
容姿に恵まれないながらも、優秀な母親の下で生まれてきた彼。
貴重な男の子であり、顔が非常に整っていることに加えて、女性の美醜には微塵も頓着していない。
自覚があろうと、無自覚であろうと……そんな彼のこれまでの振る舞いに救われてきた女性は少なくない。
”顔を見て話してくれた”
”手を繋いでくれた”
”抱きしめてくれた”
それはこの世界に生きる、数多の女性達が求めてやまないもの。
全てを諦めて、絶望していた、容姿に恵まれない女性達が、ただひたすらに願ったもの。
だから、もう、しょうがないのだ。
その結果として彼に依存してしまったのだとしても、そんな彼女達を非難することなど誰にもできはしない。
だって、それは本当にもう、どうしようもないほどに当たり前の事実で、現実で。
ただただ、仕方のないことなのだから。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
些か刺激的に過ぎる土曜日から一夜明けて、日曜日。
いつもの場所、広々とした書斎の中で一人。
一応、昨日のことを簡単に振り返っておく。
「……」
想像だにしなかった才原さんと大槻さんの電撃訪問を受けて、児童養護施設ひまわり園へと連行された私。
そこで出会ったのはその施設のお団子先生に、幼女のふーさん、そしてその他大勢の愉快な仲間たち。
その施設に眠る未知の小説を求めてお邪魔しただけなのに……なんやかんやあって先生を抱きしめることになった私は……そうだ。
あの後、しばらく私の腕の中で泣いていた先生は、それから静かに眠ってしまったのだ。
そして残念なことに、先生を寝かせた後、才原さんから結局鍵を見つけることができなかったと説明を受けた私は、それならもうここにいる用はないと直ぐに帰ることに決めた。
申し訳なさそうにする才原さんは、これからも時間があるときにまたいろいろ探してみると意気込んでいたので、いつか地下室へ行けることを期待しておこうと思う。
それに、本が見られなかったのは非常に残念だが、今回は無事に帰れたことを喜びたい。
「大変だった」
というのも、私が帰ることを決めて立ち上がった時。それまでは大槻さんの腕の中で暴れていたふーさんが更なる癇癪を起こしてしまったのだ。
その喚きようはすぐ近くで寝ていた先生も飛び起きてしまう程の声量で、私の服を掴もうとするふーさんをその場にいた才原さんと、途中参加の先生も加わって抑えることになった。
現場を直接見ていた私の感想だと、あれは山城さんを10とすると7くらいの面倒臭さだったな。
結局、長居することは悪手だと考えた私は静かにその場をフェードアウトしたのだが、あれからふーさんは大丈夫だったのだろうか……
でも、山城さんと違って彼女には年齢の近い才原さん達がいる。
きっと大丈夫だと思っておこう。
「……さて」
昨日の振り返りも終わらせ、私が確認しているのは頭上に取り付けられているデジタル時計。
時刻は午前8時
昨日の疲れが残っていたのか、既に若干疲れ気味であった母(二度寝中)と朝食を食べ終えた私は現在、片手に靴をもって書斎にいる。
靴を持っているということは山城さん関連かと、そう思う人は多いのだろう。
だが違う。今回はまだ誰の襲撃も受けていない。
むしろその襲撃に備えての行動が主なのだ。
「……」
思い返すは、私の休日なんぞ知った事かと連日襲撃を繰り返す山城さん。そして聞くところによると、勘で私の家へとたどり着いたという才原さんと大槻さん。
そう、もうだいぶ前から分かっていたことだが、もはや私の家は防犯という観点で完全に意義を失っている、ただの箱になり果ててしまったのだ。
ただ、だからといって母にその現状を伝えると確実に面倒なことになるし、山城さん達を警察に通報したいと思うほど憎んでいるわけでもない。
でも私は、落ち着いて本が読みたい。
ということで、今回の外出の目的とはすなわち‥‥私が安全に本を読める場所を探す、というものだ。
まあそんな都合のいい場所なんて一朝一夕で見つかるはずはないのだろうし、一先ずは再び裏の小山へと登って、高い場所から町を見渡してみることから始めようと思っている。
「よし」
そうと決まれば、早く行こうか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それまでは曖昧としか記憶になかった過去の出来事を、なぜか今日、不意に思い出した。
私に不調が表れたのは、確か……小学校3年生の、とある冬の日のこと。
何の変哲もない、いつも通りの朝だった。
台所で私達を呼ぶ先生の声に、目が覚めて
寝ぼけ眼のまま、しわくちゃの服を着て
鏡の前では、目をつむりながら歯を磨いて
みんなと一緒に、先生が作ってくれたご飯を食べて
そして……靴を履いて、学校へと――
『――――っ』
――あぁ、今でも鮮明に覚えている。
まるで金縛りにでもあったみたいに、唐突に体が動かなくなる、あの感覚。
それまで、余程気を張っていたのだろうか……これで学校を休んでいいんだと分かった途端、その場に崩れ落ちるように体の力が抜けてしまった。
どうやら私の心は、とっくの昔に限界を迎えていたらしい。
気にならなくなっていた胸の痛みも、感覚が麻痺していただけだと気が付いた。
いつの頃からか、自然な笑顔の作り方も忘れてしまった。
『―――!』 『―――――っ?!』
私を心配する幼馴染の2人の声も、どこか遠くに聞こえた。
――――――――――――
――――――――
――――
それから私は、他人の目を気にすることもなく、ただお布団の中で過ごす日々を過ごした。
およそ畳一枚分、私だけの世界。
毛布を被って、たくさん泣いた。
それまで泣けなかった分、ひたすらに我慢していた分を、精一杯。
そうしたら、食欲も徐々に戻ってきた。
ぎこちない笑い方も、自然になってきた。
『……』
これから先、自分が辿ることになる人生への諦めもついた。
――透明人間になる準備も。
だから、明日こそは……学校へ
学校へ、行こうと……
そう思った気持ちは、けれど、朝を迎えた途端に萎んでしまって。
あかねちゃんやしずくちゃんと違って、そんな情けない自分に苛立ちを覚えて……変わらず優しい先生への罪悪感が、募るばかりで。
『……』
朝がきて、お昼を迎えて、夜になって
一日が、終わって……
そうして、ただ漫然とした日々を過ごしていくうちに、思う。
私は一体、何をしているのだろうかと。
『……』
すべきことは分かっている。
もうだいぶ心の傷も癒えたのだから、また、いつもみたいに学校へ行けばいいだけだ。
昔みたいに授業を受けて、お昼休憩が終わるのを机に伏せながら待って、午後の授業も頑張って……そうして、生きて。
――でも
もしも、叶うのならば
甘えだろうと、叱られてしまっても
希望に縋るなと、罵られてしまっても
私はきっかけが欲しかった。
『私は』
――恋を、してみたかった。
◇◇◇◇◇
その場にいる全員が、信じられない光景を目の当たりにしている。
いつも笑顔で、優しくて、暖かくて……そんな、誰より頼もしい、私達の自慢の先生が……泣いていた。
先生の泣いている所なんて、はじめて見た。
先生は、私達よりもずっと強い人だと思っていたから。
「……な、んで」
でも、私達がそれ以上に驚いているのは、やっぱり……彼
今も、平然とした顔で先生を抱きしめている、あの男の子は一体……
先生によって開かれたドアからは、もう、私達の事も、見えているはずなのに……
「「「「「「「「………」」」」」」」」
未だ廊下で固まっている私達の誰も、その場から動くことができない。
私達を前にして、泣き出さない男の子なんていなかったのに……
逃げるどころか、自分から先生を抱きしめてあげたあの子に対して、どんな言葉をかけるべきなのか分からない。
「……」
けれど、いつまでもこのままでは……
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、いち早くその場から動き出したのはあかねちゃんとしずくちゃんの2人だった。
2人は素早く彼の下まで駆け寄ると、そのまま先生を抱きしめた状態の彼に、なにやら親し気に話しかけ始めた。
「――っ!」
幼馴染2人の大胆な行動に驚愕する間もなく、それでも一向に表情が変わらない男の子にさらに驚く。
もしかして彼はまだ幼過ぎて女の子の恐ろしさを知らないんじゃ――いや、でも、私達が不細工である事は変わりようのない事実だし。
「――っは!」
その時、私の脳内に雷鳴が轟いた。
ひょっとして、彼はあの幻のブス専というやつなのではっ?!
雪音お姉ちゃんが愛読している小説で見たことがある。その本に出てくる主人公の男の子は、生まれつき美人の女の子が不細工に、不細工の女の子が美人に見えるという特異な目を持っていて……
「いやいやいや」
流石にそれはないか、私の願望が駄々洩れだ。
「……」
――でも
事実、彼が私達を前にしてなお平然としていることは本当みたいだ。
今もあかねちゃんの話を……っあ、あんなに近い距離で…
「……あ、避けられてる」
流石に距離を詰めすぎたのか……一瞬、ものすごく嫌そうな顔をした男の子はあかねちゃんから離れたところに移動していた。うん、それが普通の反応だよね。
それに、いつの間にか彼の腕から離れていた先生は横になって眠っている。
ふたばちゃんは彼に近づこうとしているところをしずくちゃんに捕まって暴れているし……
――でも
「いいなぁ」
私も、あそこに行ってみてもいいのかな……
「……」
話して、みたいなぁ……
こんな奇跡みたいな機会、もう、私の人生で一生ないのかもしれないのに……
「……っ?」
と、そんなことを考えている間に、気付けば私の周りから人の気配が消えているような……
「あれ、みんなは?」
いつの間にか廊下には私1人。
おかしいな、さっきまでは確かに傍にいたはずなのに……
みんなはどこに――
『――――っ!』
『―――――――!!』
「……?」
直ぐ近くから……なにか、声が聞こえるような
『―――――!』『――――――?!』
「お姉、ちゃん?」
声がするのは廊下の向かい側。
ふたばちゃんの部屋に一番近い、秋お姉ちゃんと雪音お姉ちゃんの部屋からだった。
「どうしたんだろう」
普段から些細な言い争いをしている2人だけれど、今聞こえる声は、どこか鬼気迫っているようで……
わずかに開いたドアの隙間から、中の様子を窺ってみる。
『――ちょっと雪音、それはボクが履こうとしてたスカート! 雪音はこっちのを履きなよ!』
「……」
『はぁっ? ふっざけんじゃないわよ! そんなダサいスカート嫌に決まってるじゃない! そういうアンタの方こそいつもみたいにぼろっぼろの体操服でも着てれば?!』
「……」
『――っ……ぼ、ボクだってたまにはおしゃれをしてみたいと思うんだよ! いつもは雪音に譲ってるんだから、今日はボクの番!』
『ぜっっっったいに、イ・ヤ!!! アンタにはズボンの方がお似合いよ』
「………」
『……』
『…っな、何よその目は』
『……くせに』
『は? 聞こえないんですけどー?』
『雪音なんて、足がモヤシのくせに!!!』
『っな?!』
『はぁっ…はぁ』
『……』
「………」
『……秋』
『………なにさ』
『戦争よ』
『上等』
「………」
壮絶な戦闘が始まりだした目の前の光景から目を背け、静かに扉を閉める。
『――――!!!!!』『――――――!??!!!!』
そうして、後ろから聞こえてくる騒音を聞き流しながら私が向かうのは、廊下の一番奥。
胡桃お姉ちゃんがいるお部屋。
『――――――』
先程とは打って変わって、逆に静か過ぎる扉を少しだけ開けて、中を慎重に覗いてみる。
「胡桃おねえちゃ――」
『やっぱり、思い切って先生みたいなお団子に挑戦してみるべき? うぅぅぅ……でも気持ち悪いって言われたらどうしようぅ』
「……」
『服も中学生になってから全然可愛いの買ってないし……せめて、もう少しお金があったら。……雪音たちに頼めば、貸してくれるかしら』
「……」
『っあ、そんなことより、なんでもいいから早く着替えなきゃっ! うぅぅぅ……今日はもうこれに決めた!』
「………」
先程と同じく静かに扉を閉めた私は、チラッと――りなとまいがいる部屋へと視線を向ける。
『――――!』『―――――!!』
扉の向こう側から聞こえてくるのは、当然のように2人が言い争う声。
「……」
もう、ここまでくれば確認する必要もないだろう。
「……」
最後に、視線を自分に向けてみる。
そこにあるのは、私の寝巻姿。
なんてことはない、上下ともにねずみ色のスウェット姿。
女の子らしさの欠片もない、ただ着心地だけを気に入って使っていた、誰かのおさがりの服。
つい先程までは寝起きだったこともあって、髪も当然ぼさぼさの状態。
「………ふふ」
端的に言って、女の子としては完全に終わっている姿。
私の顔でこんな格好でいたら、絶対に通報される自信がある。というか私でもそうする。
そんな、男の子には死んでもみられたくない姿を……私は…
「絶対、見られた」
それはもう完璧に、言い訳のしようもなく……
「……ふふふ」
あぁ、終わった。
始まってすらいないのに、終わってしまった。
「私の……初、恋」
辺りに響くお姉ちゃん達の絶叫とともに、あの男の子が既に帰宅していたと伝えられたのは、それから間もなくしてからのことだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「……ない」
新天地を求めて勇ましく家を飛び出してから15分と少し、思った以上に私の探検は難航していた。
というのも、まあ当たり前の事ではあるのだが、そもそも都合よく近くの街全体を見渡せるような開けた場所なんてそうそうなかった。
唯一知っているのは山城さんや才原さんと出会ったあの場所なのだが、そこは今回の趣旨もあり候補に入れていない。
この山も全く管理はされていないのだろう、今も私の周りには見渡す限りの木々が乱立している。
「困った」
街を一望できる場所くらい、簡単に見つかると思っていたのだが……
足にもだいぶ疲労が溜まってきた‥‥一旦家に帰ることも考慮に入れるべきか。
しかし折角ここまで来たのだし、最後にもう少しだけ歩を進めてみよう。それでなにもなければ、大人しく帰るということで。
「よし」
待っていろ新天地
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
《ここまでの登場人物(1~12話)》
※主人公含む北条一家はあとがきで既に記載しているので割愛
◇山城 瑞稀
言わずと知れた作中屈指の危険人物。
主人公と出会うまでは基本的にあの公園でぼーと過ごしていた。
幼い頃から一人でいることが多かったため孤独には強いつもりだが、その本質は極度の寂しがり屋。
依存されたら一生付きまとってくるので注意が必要(手遅れ)。
最近は主人公とのザリガニ取りが面白すぎて母親にタモをねだっているが、まだ買って貰えていない。
◇山城 夏稀
山城瑞稀の母親(不憫枠)。
作中で登場はさせたけど名前を記載していなかったのでここで紹介。
生まれは現在住んでいるアパートの近くで、彼女の母親が若干ネグレクト気味だっため滅茶苦茶気弱な性格。
現在抱えている悩みは、それまでは手のかからなかった娘が最近物凄く行動的になっていること。
◇矢沢 真央
5話でちらっと登場させた子。
幼少期はその容姿のせいでかなり早い段階から精神を病んでおり、おじいさん先生のいる心療内科へ通院していた。主人公との出会いは書こうか迷っている所。
彼女が悪役令嬢の容姿を真似し出したのは主人公が雑談の中で「この小説に出てくる悪役令嬢が(キャラとして)好き」だと失言したから。
ちなみに山城さん並みに不細工(美人)な彼女がそういったコスプレをしていることはこの世界基準ではかなりヤバいこと。主人公でなければ吐く。
◇山本 音々
主人公のクラスメイト。
前世基準だと普通に不細工な部類。ということでこの世界では美人。しかし、だから無双できるわけでもなく、まあ小鹿君がなんとか会話できるレベル。
主人公と話そうとしても授業の合間の10分休憩は大抵篠田さんと会話をしているため、きっかけが持てずにいる。放課後は爆速で帰る主人公にどうアプローチを掛けるか模索中。
◇篠田 香織
主人公のクラスメイト。
クラスの中では2番目に不細工で、毎度のことながら主人公がいないと空気扱いの不憫な子。
最近は主人公から露骨に避けられている自覚はあるが、それでも放課後までは話しかければ応えてくれるので、主人公には依存気味。
◇望月 栞
児童養護施設"ひまわり園"の先生。
大学を卒業後、紆余曲折を経て先生をしている。
かなり悩みを抱え込む性格で、主人公と出会わなければあと数年後くらいに壊れていた。
今回のことがあっても流石に主人公に対して本気で恋愛感情を抱くほど馬鹿ではない。‥‥‥ではないけれど、本当の所は思いっきり■■■■■したり滅茶苦茶■■■したいと思っているやべー奴。
◇才原 茜
先生と同じく、いろいろ抱え込む性格。
本人は至って普通に振舞っているが、ふとした時にプツリと糸が切れて、簡単に命を絶ってしまうような、そんな危なげな子でもある。
主人公に鍵がないと言ったのは嘘。
また主人公と話すきっかけが欲しくてつい見つからなかったと言ってしまった。しかし後悔はしていない模様。依存度は山城さんがぶっちぎりだが、この子は2番目(現段階で)。
◇大槻 雫
強い子。自分が不細工だと自覚した上で、それでも内面を見てくれる異性をずっと探していた。
作中で見ても分かる通り滅茶苦茶行動的な性格で、これから先、主人公が世界の果てまで行ってしまったとしても、きっと彼女なら自然な顔でついてくる。
主人公に対しての感情は今の所素直な好きが勝っていて、依存度は軽微。
◇倉知 奏
弱い子。幼馴染3人の中では一番恋愛に飢えていて、今はまだ常識人枠みたいになっているけど、後々恐ろしいことに‥‥
放っておくと勝手に成長して勝手に勝てない強敵になるので、早めの段階から逃げることが正解。だが、もはや今の段階で主人公が逃げることは不可能な為、実質詰み。
今回のことがきっかけで再び学校に通うことになる。
◇一柳 胡桃
ひまわり園最年長の中学2年生。お淑やか。
本来なら作中でも珍しい本物の清楚枠にしようと思ったけど、この世界で不細工に生まれてそんなに綺麗な感性を持たせるのはどうなんだろうと疑問に思ったのでやめた。
詳細は未定
◇北野 秋
ひまわり園年長の中学1年生。ボクっ子。
既に作中で記載している通り、普段はよれよれの体操服で過ごしているちょっとずぼらな子。
同い年の雪音とはなにかと言い争いをしているが仲が悪いわけではない。
けれど今回の喧嘩はガチ。
詳細は未定
◇藤沢 雪音
ひまわり園年長の中学1年生。不細工の女性が報われる系の恋愛小説が好き。
本人は恋愛になんて興味ないと公言しているが、本棚に収められている膨大な数の恋愛小説が彼女の気持ちを物語っている。
普段の口調はきつめだが本当は優しい子なので、そこのとこ勘違いしないでください。
詳細は未定
◇日高 里奈
5歳。元気がない方。
詳細は未定
◇宮本 麻衣
5歳。元気な方。
詳細は未定
◇朝原 双葉
実の母親に捨てられて間もない幼女。ひまわり園最年少の3歳。
普段から母親に優しくされていたわけでもないが、いきなり環境がガラッと変わったこともあって、かなり気性が荒かった。
それでも主人公と出会って無事復活。
代わりに主人公が近くにいないと暴れるバーサーカーになってしまったわけだが、勿論そんなことは主人公のあずかり知らぬところであるので、悪しからず。
◇坂下 文明
おじいさん先生。
詳細は未定
◇6匹の小鹿
詳細は未定
詳細は未定と記載している欄は、これから先何か思いつけば順次追記していく予定です。
今はなにも思いつきませんでした。
美醜がおかしい世界のただの日常《小学校一年生編》
これにて閉幕