手紙
冒険編はよ行きたかったんで、ちょっと時間進めます
あの紹介から数日が経ちアルフェリスの元へと手紙が届きセバスチャンから渡されているのだった。
「坊っちゃま、イリアスお嬢様より、お手紙が届いております。」
「え?あの子から?セバスじぃ読んで~」
アルフェリスは話すことはできてもまだ読み書きはできないのだ。そのためセバスチャンに音読をお願いしたのだ。
「はい。かしこまりました」
そうするとセバスチャンは手紙の封をあけ音読しだした。
"拝啓親愛なるアルフェリス様へ
この間の態度申し訳ありませんでした。
私は自分で言うのはなんですが、人見知りなのです。手紙ではこうして文字を書き気持ちを伝えるには問題は無いのですがやはり会うと中々話出せないでいます。ですがそんな時にあなたは私にお花の冠を下さいました。それのおかげか少しは声に出すことが出来ました。本当にありがとうございます。
お花はドライフラワーにして今でもお部屋に飾っております。それを見る度にあなたの事を思い出します。
これから冬に入りますので、お身体にはお気をつけて、下さいませ。ありがとうございました。
追伸
今度はこちらからもプレゼントを用意致しますね。
イリアス・ド・ピリスより"
子供の手紙なので少なく、文章も歪だが書いていることに意味があるので関係はない。
「だそうですよ。坊っちゃま」
「ありがとうセバスチャン。その手紙大事に取っておくよ」
「はい」
そう言うと自分の机の中に大切にしまった。
「しまわれるのはいいですが、お返事を
お書きにならないと行けませんぞ」
貴族の手紙、結婚が決まっている相手同士の文通は必ず返さなければいけない。
「ええ!そうなんだ。。僕まだ字があんまりかけないし、セバスチャン代筆してくれない?言葉は僕が言うからさ」
「ええ、もちろんお引き受け致します。このじぃが責任をもって代筆致します」
「ありがとう」
「では、私は書く用意をしてまいりますので失礼致します」
そう言って部屋から出ていき数分後帰ってきた。
「お待たせ致しました。準備が出来ましたぞ」
アルフェリスは待っている時間していた魔力循環をやめて言った。
「ありがとう。じゃあ言うね」
"拝啓親愛なるイリアス様へ
お手紙ありがとうございました。しっかりと拝見しました。
私がした事は言った通り母上に言われ行ったことですので、私がしたことではないですよ。ですがお花を喜んでいただけて何よりです。あれは近くの森で沢山咲いている花をつんで僕が編んだものです。しかし冬になると枯れてしまいます。冬が開け、暖かくなればまたさきますので、その時になれば一緒につみにいきませんか?
それに私はあなたが笑っていた顔の方がお綺麗だと思いますよ。
また会えるのを楽しみにしております。
アルフェリス・ド・ビジグッドより"
セバスチャンに言われ直した点がほとんどだが、アルフェリスが言ったことはまとめて書いてある。
「言われた、手紙に対する返事と次に会う約束、降り混ざってるよね」
「ええ、これでよろしいかと思います。では、これをお送り致しますね」
「おねがいー」
セバスチャンはお願いされた通り手紙を送ったのだった。
その後何回も何回も手紙交し、冬が開け花を一緒につみにいき2人は仲を深めて行った。
ありがとうございました