プロローグ
前作品の終了を宣下し新たに書き始めました。
今回は不定期で1000文字位で気楽に書こうと思います。またかと思われるかもしれませんが、ふーん程度に見ていただけると嬉しいです。
「はぁ、、やっとこの生を終わることができるのか、、、来世は、、、そうだな、漫画や小説にある異世界にでも行けたらいな、、」
ある一人の老人は檻のついた部屋でベッドに横になり一人で呟きそっと息を引き取った。
息を引き取ったあと、よく話していた中年の警察官が遺体を搬送した後に部屋へ行き後輩と二人で部屋の片付けをしていた。
「はぁ、この爺さん終身刑で約50年もここにいたんだぞ?殺人でな、、」
「50年ですか、、そんなに殺したかったんですかね、、」
「なんでも奥さんとまだ小さい娘さんを引き逃げされたらしい。病院へ搬送後亡くなったそうだ。娘さんも同じく、、な。それで爺さんは悲しみに暮れて相手家族共々殺したそうだ」
続けて言った。
「それで、その後に自分で通報して自主したそうだ」
後輩は荷物を詰めた段ボールを持ち上げながら言った。
「よっと、、僕まだ妻子居ないですけど、親が、彼女がそうなると僕もそういう気持ちになると思いますね、、でも殺してしまうと法的には重くなりますね。。」
「そうだな。しかし、理由はどうあれ殺しはいけないな、魂にも刻まれてしまうと言われているからな」
「魂ってなんなんでしょうね、、僕も親から子供の頃から「人を助けなさい、守るべきものは守りなさい」って口すっぱく言われましたね」
「この世界の法じゃないか?まぁ、神のみぞ知るってやつだな」
後輩は少しにこっとしながら言い放った
「そうっすね、まぁ自分は今を生きるだけっす!」
後輩の表情に釣られるように先輩も表情を明るくして言った。
「はは!お前はいつもと変わらんな。そうだな、俺も今を生きるだけだ。もうそんなに長くないからな!」
「またまたぁ!先輩はそう言う事よく言うんですから、まだまだ僕の教育してくださいね!」
「ははは、、それはお前も頑張れよっ!」
そう言いながら後輩に自分が詰めた段ボールを後輩の持つ段ボールに重ね置いた。
「うお!おっもった!先輩も持ってくださいよ~」
「そんなヒョロイ体じゃいけないからな頑張れ!」
そう言って笑いながら二人は荷物の収集場所へと向かって行った。。。
ありがとうございました。