ピンクのライト
また、美容系アプリ開発企画を担当しているサエは、AIがスマホで顔写真を撮ると、その人に似合う化粧品を選別し、表示してくれるというアプリを企画しているとのことだった。
サエはそののアプリの企画で私とコラボレーションをし、美容系インフルエンサープロデューサーとして私に仕事を依頼してくれた。
私はこの仕事を受け、化粧方法や各ブランドのオススメの化粧品等を研究し、
最近は、サエやアプリ開発者のエンジニアとウェブミーティングを繰り返している。
自粛により、メイクをする機会が減ったので、化粧品の売れ行きが悪化している反面、美容系ユーチューバーが紹介する化粧品は即日完売になるらしい。
また、この緊急事態宣言でユーチューブの視聴率の増加で、美容系ユーチューバーのチャンネルを見る人も増えているようだ。
マスクをするので口元が隠れてしまうため、アイメイクに力を入れる傾向が強まっている。
鮮やかなラメで目元をキラキラさせて目元に視線を集中させる、今、そんなメイク方法が浸透しつつある。
私は今日のミーティングの為にまとめた書類に目を通し、ふと鏡で化粧直しを始める。
黒石えみりプロデュースのピンクのアイシャドウを手に取る。
自粛当初は一ヶ月近く、有休として先が見えない休みを言い渡されたが、
私はこの休みの中で新しいものを手にしたみたい。
ピンクのアイシャドウをまぶたに塗る。
鏡に映るラメはキラキラと反射し、
ピンクのライトが光った。
新しい場所に行ける、そんな気分。




