11_乱入
周囲の建物が、凄まじい音を立てて、崩壊すると、地面から巻き上げられた砂ぼこりの中から、狂暴な巨獣たちが、姿を現れます。しかも、一体だけではなく、三体の登場です。
いずれの巨獣も、胴体は、人間のような体つきをしていますが、顔は、馬のようです。背中に、巨大な刃物を所持しており、筋肉質な腕を後ろにやると、鞘からその刃物をゆっくりと引き抜きます。
そして、鋭い眼光で、レイブたちを睨み付けると、身の毛がよだつような強烈な咆哮を放ちます。
「この状況はヤバイ。コトナ、子供を連れて逃げろ!!!」
いち早く、危険な状況を察知し、レイブは、コトナに叫びます。
レイブが叫んだものの、巨獣の動きが、想定を越える早さでした。すでに、巨獣の一体が、コトナたちの前に、移動しており、今にも刃物を振り下ろそうとしています。
まずい、わしは、フンヌとの戦いで救い出すことができない......。巨獣たちに、コトナたちが、やられてしまう。
レイブは、フンヌの剣を交えながら、娘を失ってしまう恐怖が沸き上がります。
一方、コトナも、あまりに突然の出来事に、体が反応せず、思考だけが頭の中を駆け巡ります。
動きが早すぎる。巨獣のこの一撃を防ぐ術がない。ここでやられてしまうの。
コトナの近くにいた子供が、彼女の手をぎゅっと握りしめます。彼女の手を握った子供の手は、震えていました。
【斬風ー風】
巨獣が、刃物を振り下ろした瞬間、空を切るように斬撃が、巨獣の腕を断ち切ります。この攻撃はまさか、そう、カゼキリとクスカです。
間一髪のところで、クスカがカゼキリを使い、巨獣の攻撃を防ぐことができました。少し遅れていれば、目を背けたくなるような恐ろしいことになっていたことでしょう。
≪少し離れている間に、大変なことになっているようだな≫
次回は11月26日に投稿予定です!




