07_残された道
私は、何のために、強くなろうとしているのだろう。
私は何をすべきなのだろうか。
そうだ、私は、剣神に憧れたのだ。何者にも、打ち勝ち、何事にも、屈せず、果敢に立ち向かう、そんな剣神の姿に心動かされて、剣士になったのだ。
時が経つにつれ、村に侵入してくる魔物たちを屠りながら、フンヌはそんなことを考えるようになっていました。
レイブとコトナは、どこか遠くに行ってしまい、自分だけ取り残されたような感覚に襲われ、情けない自分に、嫌気がさしていました。今までは、レイブに剣の勝負を挑むなど敵対心を燃やしていましたが、コトナとレイブが結婚した後は、勝負を挑むことはなくなっていました。
心の情熱がしばらく、失っていたフンヌでしたが、剣士を志した自分の原点に立ち返り、前向きに剣士の道を歩もうとします。
レイブを剣で上回る。先に、剣神になるのは、この私だ。
もう、私に残されているのは、剣の道しかないのだから。
覚悟を決めたフンヌは、剣技を極めるため、ギルドの遠征に参加し、強力な魔物たちを、幾度も対峙し、勝利をおさめることで、力を付けていきました。
私は、力を付けている。成長している。必ず、剣神になれる。剣神に.....。
「フンヌ、聞いたか。レイブが、剣神に選ばれたんだって。すごいよな」
フンヌは、ギルドの同僚の騎士から、レイブが剣神に選ばれたことを知らされ、膝から崩れ落ちそうなくらいの衝撃を受けます。
私ではなく、レイブが選ばれた。どうして。
11月14日に投稿予定です!




