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04_決意
負けられない。レイブなんかに。
フンヌは、レイブに対する敵対意識がさらに強く芽生え始めます。そんな気持ちが、フンヌの剣に磨きをかけました。
「レイブ、俺と戦え!!!」
フンヌは、真剣な表情で、レイブに言います。彼は、自分の中に芽生え始めた負の感情を剣でレイブにぶつけたいといつしか思っていたのです。
「分かった、戦おう」
フンヌの真剣な様子に、レイブは何かを察し、彼の申し出を受け入れます。
もし、この戦いに負けたら、コトナのことを諦めよう。二人のことを応援しよう。
そう心に決めて、フンヌは、竹刀を手に取り、構えると、まっすぐ、レイブを見ます。竹刀を両手で持ち、構えるレイブは、少しの隙もありません。
ただ構えているだけなのに、とてつもない威圧感に押し潰されそうになります。目の前に立ちはだかる大きく分厚い壁に、思わず、不安にフンヌは、襲われます。
これで負ければ、コトナを諦めることになるんだ。絶対に負けられない。
俺には、レイブほどの剣の才能もなければ、人徳もない。
ただあるのは、打ち勝たんとする強い意志だけだ。
それだけで、鍛練を日々、積み重ねて、己を高めてきた。
積み重ねた努力は、裏切らない。大丈夫だ。きっと、俺は、このレイブとの戦いに、勝つ。
次回は11月5日に投稿予定です!




