01_剣交わる
一瞬の隙を逃すことなく、フンヌは、剣で、レイブの剣を弾き返し、攻撃を加えます。
フンヌの剣先は、レイブの体を切り裂きます。切り裂かれたところから、赤い血が流れ出て、レイブは深い傷を負います。
「ぐっ!!!」
あまりの痛みに、レイブは声を漏らします。
そうだ、フンヌのいう通りだ。わしは、コトハを救うどころか、自分の手でコトハの命を奪ってしまった。ずっと、その罪悪感を背負って生きてきた。剣神という称号を自ら捨てたのも、罪悪感をぬぐい去ることができなかったからだ。
レイブは、目を閉じて、負の感情にとらわれてしまいます。
「駄目!!!生きて!!!」
このまま、フンヌに切られ、終わるのもよしと考えていたレイブに、ナズナの声が響きます。
そうだ、わしには娘がいる。コトハとの間に生まれたナズナがいる。わしは、まだ、こんなところで死ぬ訳にはいかん。
レイブは深傷をおいつつ、剣をフンヌの脇腹に、突き刺します。ですが、フンヌは、脇腹を刺されたぐらいでは、あまりダメージを与えられてはいません。
【残爆ー炎】
フンヌの脇腹に刺した剣先に、霊力を込めて、一気に爆発させようとします。加減を間違えれば、自分も爆発に巻き込まれて、大変なことになりますが、うまく調整し、フンヌにダメージを与えに行きます。
「なんだと、まだ、剣を扱えるだけの気力が、あるとは」
フンヌは、さすがに命の危険を感じ、爆発させられる前に、レイブに刺された剣を即座に抜き、距離をとります。
今は、奴を倒しナズナを救うことに全力をそそがなかければ。ナズナは、コトナとの子供だ。彼女が残してくれた大切な子だ。守りとおさなければならない。自分の命にかえても。
レイブとフンヌは、お互いに剣を握ると、駆け出します。剣と剣が激しくぶつかり合い、凄まじい衝撃とともに、金属音が周囲に鳴り響きます。
そうだ。こうやって、昔、フンヌと剣を交え、鍛練をしていた。フンヌは、私にとって友であり、最大のライバルだったのじゃ。
◇◇◇
しばらく、休載していましたが、再開させていただきました。
次回は10月27日投稿予定です!




