03_荒廃した街
屋敷を出たカゼキリたちは、目の前に広がる信じられない光景に茫然として立っていました。 街の様子が、今までとは違っていたのです。人々が、血を流して、倒れていたり、街の至るところから煙のようなものが出ています。
カゼキリたちが、屋敷のなかで、カラドと相手をしている間に、街に、魔物たちが、侵入し、人々を襲ったあとでした。
「な、何なの。何があったっていうの」
クスカは、目の前の光景に、動揺しながら、言いました。ふと、小さな子供が、血を流しながら、建物の壁にもたれ掛かっているのが目につきます。
「お母さん......お父さん......」
子供は、悲しげの表情を浮かべ、涙を流し手を伸ばします。手を伸ばした先には、子供の両親と思われる男性と女性が、手を繋ぎ、意識を失っています。
「許せない!!!誰じゃ、こんなことをやった奴は!!!」
レイブは、自分たちの街を破壊し、人々を襲った人物に、怒りの感情を震い上がらせます。
《かわいそうに。この人たちが何を知ったっていうんだ。何の罪のない人たちにこんな辛い目に合わせるなんて、腹がたって仕方ないよ》
カゼキリもまた、この状況に、怒りがわいて仕方がありませんでした。
ナズナが、壁にもたれ掛かっている子供に、近づき、その子の肩に片手をおいて慰めの言葉を言います。
「大丈夫。あなたの親は、無事よ。意識を失っているだけで、ちゃんと息もしているし、心臓の鼓動もある」
「ほんとに?」
子供は、ナズナの言葉に、泣くのを止めて、少し元気になります。
「ほんとよ」
両親の容態を近くに行っていないのに、ナズナが、両親が無事であると断言したことに、カゼキリだけが、不思議に感じていました。
《なんで、ナズナは、両親の容態が大丈夫って分かったんだ?》
次回は9月25日に投稿予定です!
そして、9月21日に、ユニークPV1000を越えました!本当に、皆さんが読み続けて下さっていることに日々感謝しています。正直、忙しかったりして、執筆するのが辛いときもあるのですが、なんとか、皆さんのおかげで書き続けられています。




