02_剣創
カラドは、驚きのあまり、声が漏れます。それもそのはず。壁の上にいたのは、ソラだったのですから。ソラは、カラドたちを見下すように、眺めています。
《すごくなんだろう。体に突き刺さるような凶悪な雰囲気を放ってないか。それに、俺は、この男をどこかで、見たことがある気がする。懐かしい気持ちにさえなる。他人には、どうしても、思えない》
カゼキリは、突然、現れた人物に当惑する中、レイブたちも、動揺しています。ソラは、カラドの師匠であり、レイブの弟子という関係です。レイブやナズナは、ソラのことをよく知っていました。ソラの変わりように、二人とも驚かずにいられませんでした。
「聖剣ボルグの力が弱まっているのを感じて、来てみれば、この様だ。ボルグの力を授けても、娘に負けてしまうとは。所詮、雑魚は雑魚ということか」
「カラドは、雑魚なんかじゃないわ!!」
クスカは、まっすぐな目で、ソラの言葉にすぐさま反論します。カラドは、クスカの言葉に見開きます。
その直後でした。
「なんだと、私に言っているのか。女だろうと、口出しは許さない」
ソラは、一瞬消えたかと思うと、クスカの目の前にいきなり現れて、社会的距離を一切無視した距離まで、顔を近づけていく。
「えっ.......」
【剣創】ー闇
呪文とともに、剣が宙に生成され、その剣をソラが掴んで、クスカに向かって振り下げます。
《なんて、速さだよ!?目の前に現れるまで、移動したことに気づかなかった。先ほどの戦いで、剣先を動かせない......》
クスカもカゼキリも、カラドとの戦いで満身創痍の状態で、体が思うように動きません。ですが、ソラの剣先は、なんの躊躇もなく、振り下げられ、クスカの身体に向かって、距離を縮めていきます。
次回は、9月4日に投稿予定です!




