表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王ノ聖剣ーRebirth'sー  作者: 東雲一
クアルスターの戦い編
31/75

02_緊迫

「変わったのは、あなただけじゃない。私も、あの頃の私から変わったの。弱いままの私じゃない」


 クスカは、迷いを断ち切り、カラドを倒す覚悟を決めました。本当は、かつて自分を救ってくれたカラドと戦いたくなどありません。とても、つらく悲しいことです。それでも、大切な人を傷つけ、昔と何もかもが変わってしまった彼を止めなければなりません。


《この重圧感。こっちも、全身全霊で、立ち向かわないと》


 カゼキリが、カラドから放たれる禍禍しい重圧感を感じ取って、呟きます。


「だ、だれ!?私に、話しかけるのは......」


 突然、聞こえた声に、クスカは、驚きます。

それに、カゼキリも、びっくりします。


《聞こえるのか!?俺の声が》


「まさか、刀の声なの?」


《ああ、俺はカゼキリ、よろしくな!クスカ。そんなことより、あいつ、かなりやばめなオーラ放ってるから、俺たちも本気出さないと、やられるかもな。ちょっくら、本気出しますか》


「分からないことだけど、色々と話している暇はなさそうね。カゼキリ、私だけでは、カラドにはかなわないかもしれない。あなたの力を借りるわ」


《ああ、力を貸すよ。俺たちが協力すれば、きっとこの窮地も乗り越えられるはずだ!》


「ええ!」


 クスカとカゼキリの言葉と意志が通じあった直後、カゼキリの刃が、光を帯始めます。心がひとつになったことで、カゼキリ本来の力を引き出すことができたようです。


「この輝きは何?!」


 突然、カゼキリの刃が輝きだしたので、少しクスカは驚きます。


《すまん、俺も分からない。なんで、俺は、光ってるんだろ。たぶん、心がひとつになって、力が引き出された的なやつだと思う》


「そうなのかな。確かに、前よりも、力が溢れてくる感じ。今ならカラドと戦える気がする」


《やろう。俺たちなら、やれる。あいつに、きつい一発食らわして、目を覚まさせよう!》


「ええ、覚悟はできてる。大切な人を傷つけたカラドは許せないし、私が、止めなければならない」


 クスカは、輝きを放つカゼキリを構え、カラドの方を、見ます。


「その剣の輝き。剣と一体になることに成功したって言うのか。信じられねーな。だが、剣と一体になったところで、俺のボルグの前では、全く無意味だということを教えてやる」


 カラドは、禍禍しいオーラを纏った大剣を両手に、持ち言います。徐々に、大剣が纏うオーラは、大きくなって、その禍々しさが増しています。この大剣を、生身で受ければ、骨すら残らずに、この世から、消え去ってしまうでしょう。


「あなたは、私の憧れだった。あなたがいたから、つらいことがあっても前に進むことができて、剣士になることできたの。でも、あなたは変わってしまった。私は、剣士として、あなたをこの場で止める」


「ほざくな。俺を止めるだと。それは、俺より、強い奴が言う言葉だ。クスカ、お前は、俺に敗れ、圧倒的な力の前では、どんなに頑張っても無意味だと思い知って終わるんだ!」


 お互い、見つめ合い、二人の間で、熱い闘志がぶつかって、火花が激しく散ります。見ているだけでも、一瞬の隙も許されない緊迫した雰囲気が漂ってきます。


 時間が止まったかと思うくらい、周囲は静寂に包まれ、お互い、剣を構えたまま、動きません。出るタイミングをうかがっているのか、分からないでいるのかは、図りかねますが、二人が動き出し、剣と剣がぶつかり合った時、勝敗が決まるのではないでしょうか。


 そして、その時が早くも来ました。

次回は7月23日に投稿予定です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ