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魔王ノ聖剣ーRebirth'sー  作者: 東雲一
クスカ追憶編
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09_剣士への道

「そんなこと、初めて言われた......」


 クスカの中で、感情が込み上げてきて、嬉しくて、目を潤ませながら、カラドに言いました。


「カラド、何かあったの?」


 どこからか、女性の声が、します。カラドは、その声がする方向を向くと、長髪で優しい表情を浮かべたキリナが立っていました。細身ながら、剣士である彼女からは、力強さを感じます。


「魔族の気配が、すると思って来てみたら、女が襲われてたんだ。魔族のやつは、逃しちまったがな」


「そうなの。大変だったわね。この子が、その子ね。大丈夫だった?」


 キリナは、クスカの目の前まで行くと、心配そうに言いました。


「大丈夫です」


 一言、キリナに、返事を返します。


「そう、良かった。頑張ったわね」


「そろそろ、行くぞ。キリナ」


 カラドは、剣を腰にぶら下げて、ゆっくりと、森の中を歩きます。それを見て、キリナは慌てて、クスカに「じゃあね」と言い残すと、カラドのあとを追います。


 後ろから、優しく光がさし込み、仲睦まじく話をする二人の様子を見て、クスカには、とても輝しく感じました。


 私も、いつか、いつの日か、誰かに守られるんじゃなくて、誰かを守れるほど強くなりたい。


 この出来事があって以降、クスカは、助けてくれた二人に憧れ、剣士を目指すのでした。剣神と呼ばれたレイブのもとでクスカとカラドは、日々、剣士の修行をすることになります。


「なんだ、あいつ、女か、女なのに剣士を目指すとはな」


 剣士の中で、女性はほとんどおらず、多くが男性だったので、周囲からは、女性であるクスカは、好奇な目で見られました。それでも、剣士を目指す気持ちは揺らぐことはありませんでした。クスカには、目指すべきものが、見えていて、それに向かって歩み続ける覚悟があったからです。


「やったー!!!やっと、剣士になれたんだ。私......」


 クスカが振り返った先には、カラドの姿はなく、静に一輪のきれいな花が揺れていました。クスカは、剣士の試験を受け、無事、合格して、剣士になることができました。ですが、その日、カラドは、ちょうど、クアルスターの戦いで、村から出ており、姿はありませんでした。そして、カラドは、戦いから帰ってくることはなかったのでした。

次回は、7月17日の投稿予定です!

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