表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王ノ聖剣ーRebirth'sー  作者: 東雲一
クスカ追憶編
25/75

05_クデュ

 何が起こったのでしょうか。とてつもなく嫌な予感しかしません。即刻、この場から、立ち去った方が良いですが、何が起こったのか気にもなります。 


 クスカはというと、木陰に隠れて、周りを警戒し、ゴブリンたちの声がした方を見ます。


「なんだ、お前。クヒヒヒ。人間、美味しそうだな~」


 後ろの方から、突然、癖の強い笑い声とともに話しかけられ、クスカは、恐る恐る後ろを振り向きます。


 振り向いた先には、痩せ細ったクデュが石の上に座って、不気味な笑顔を浮かべながら、ゴブリンの頭にかぶりつきます。よくよく見てみると、クデュが片手に持っている、この頭は、先ほどクスカを襲ったゴブリンの頭です。叫び声を上げていましたが、このクデュにやられたようですね。


 叫び声がしてから、5秒か10秒くらいしか時間は経っていないのに、クスカの後ろに回り込んでいるのは、衝撃です。クスカは、クデュとの圧倒的な実力差を感じ、一歩も動けなくなりました。


「あなたは、何者。見たところ、救世主とかではなさそうね」


 クスカは、平静を装いますが、内心は、怯えて、泣き出しそうな思いです。


「クヒヒヒ、救世主!救世主だって!面白い、面白い。でも、違う。違う。俺っちは、クデュ。君を美味しくいただくつもりだから、よろしくね。でも、俺っちは、優しいから簡単にはやらないよ。さっきのゴブリンたちみたいに、少しずついたぶってからだ」


 クデュは、食べかけのゴブリンの頭を投げ捨てて、座っていた石から、降りると、片手を鎌のような形に変形させます。まさか、武器ではなく、自分の腕を変形させるとは、予想外です。人外であること確定です。


「悪趣味ね、絶対に殺られやしないけど」

 

 怖い、でも、ここで終わらせたくない。ろくでもない人生だったなんて、後悔しながら、終わるなんて嫌。最後まで、あがいて、生きてやる。


 クスカは、近くに落ちていた木の枝を掴んで構えると、クデュの攻撃に備えます。とはいっても、木の枝は、ただ木の枝です。攻撃力1くらいの、最弱武器と言ってもいいでしょう。ないよりましですが、クデュに、効果があるとは思えません。


「そんな木の枝ひとつで、俺っちと対抗する気なのかい。いい、いいね。威勢はいいよ。気に入ったから、余計に苦しむ姿が見たくなったじゃないか」

次回は7月3日投稿予定です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ