07_ボルグの一撃
《遠慮ないな。じいさん、急に、爆発したから、心臓飛び出すほどびっくりしちゃったよ。刀だから、心臓なんてないとは思うけれど......》
「レイじいさん......」
様子を見ていたカゼキリとクスカも、思わず驚いて、ことの行く末を見守ります。
「やるじゃねーか!!レイブ、霊力の硬質を上げるのを少し遅れていたら、終わっていたぜ。さっきの攻撃で、俺を仕留められなかったのは、残念だったな。これで、あなたの勝利はなくなった」
カラドの声が、聞こえたと思うと、大気中を舞っている砂塵の中から、大剣がレイブ目掛けて、勢いよく飛んできて、彼に突き刺さります。
「ぐっ!?」
レイブは、思わぬ攻撃に、声が出て、膝を地面に着いてしまいます。カラドの大剣は、レイブの右肩の辺りに深く突き刺さり、血液が流れ出していました。命を奪うような強烈な一撃です。
「レイじいさん!?」
《じいさん!?》
その光景を目にしたクスカとカゼキリは、心配のあまり、同じタイミングで叫びます。
大剣は、カラドと魔力で作った糸で繋がっており、カラドが、勢いよく糸を引っ張ると、レイブの身体から抜けて、砂塵のなかへ戻っていきます。
大剣の攻撃をもろに受けたレイブは、意識は保っているものの、息は乱れ、心臓の鼓動が狂ったように、激しくなっていました。このままでは、いつ力尽きるか分かったものではありません。大ピンチです。
砂塵の中から、カラドがゆっくりと歩いて、姿を現します。爆発をを伴うレイブの強烈な剣技を受けたにもかかわらず、カラドは、蚊にも刺されたかのように、元気な様子です。一体、どうなっているのでしょう。見たところでは、傷一つついていません。これは、倒せると思ったが、実は無傷で心を折られるパターンの奴です。
「まさか、傷一つついていないとはな......」
レイブが、カラドの無傷な様子を見て、思わず、呟きます。
次話は6月18日に投稿予定です!レイブは、カラドの聖剣ボルグの一撃をくらってしまって、危機的な状態です。びびりの私の場合、注射針でも駄目なのに、大剣なんか刺さったら、その瞬間、ショック死します。




