05_連撃
生身の体に、剣が弾かれるなんてどんな鍛え方をすれば、実現可能かと思いましたが、聖剣ボルグの力を体を纏わせることで、体を硬質化していました。目に留まらない速さで、相手より先に動けても、剣撃が通らないのであれば、苦戦を強いられることは必須です。
少し離れたところで、地面に刺さっているカゼキリは、レイブの一撃が通じなかったのを見て、言います。
《じいさんの攻撃が弾かれた!?ドラゴンの首だって、一振りで、切り落とすほどの剣撃なのに......かなり、状況的には、不利なんじゃないか》
レイブは、攻撃が弾かれた後も、瞬時に剣を構え直します。そこに隙をついてきたカラドの大剣の横振りが、加わりますが、火花を散らしながら受け流し、今度は、剣による連撃をカラドに与えます。
「だから、そんな攻撃では、何度繰り返しても、意味ねーんだよ!!」
レイブの目にも止まらぬ剣撃の数々を受けても、聖剣の霊力を纏うカラドには、全く効いていません。全くの無傷です。恐るべき聖剣の力。
ですが、レイブは、黙々と攻撃を繰り返します。攻撃を何度やっても、効果がないように見えますが、何かレイブなりの狙いがあるのかもしれません。
攻撃を繰り返すうち、カラドは、次第に苛立ちを覚えます。カラドも、大剣による攻撃を、レイブに加えていますが、レイブの俊足で、回避され、致命的な一撃を加えることができていませんでした。
《じいさん、大丈夫かな。なんとか、今は、あいつの攻撃を避けているけれど、時間が経てば、かなり体力が消耗してヤバいんじゃないのか》
カゼキリは、致命的な一撃を与えられていないレイブの様子を見て、心配しています。同じように攻撃を続ける様子を見ていたクスカは、呟きます。
「レイじいさん、地面にいるお母さんが、いるから、巻き込まないように、カラドを移動させているんだわ」
次話は、6月14日に投稿予定です!意味のないと思われたレイブの連撃からの必殺技が決まります。




