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魔王ノ聖剣ーRebirth'sー  作者: 東雲一
聖剣ボルグ編
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04_ボルグの守り

《大丈夫か。あいつ、かなりヤバそうだぞ。遠慮なく、殺しにかかって来ると思う》


 確かに、カラドは、ヤバそうな香りがぷんぷんしています。老人であっても、師匠であっても、構わず、やりに来るでしょう。あの男は。危険極まりありません。


「大丈夫。ワシも、まだまだやれるからのう」


 レイブは、カゼキリを置いて、腰に隠していた。剣を抜き、カラドの方にゆっくりと隙のない動きで近づいていきます。動きからも、百戦錬磨の困難を乗り越えて、来たことがうかがえます。


《じいさん......死亡フラグっぽいこと言わないでくれよ》

 

 カゼキリは、レイブの後ろ姿を見ながら、彼のことを心配します。実際、レイブは、70才を越えていて、ろくに体を動かせない年齢です。全盛期の、半分以下まで衰退しています。その状態で、カラドに勝てるかは、謎です。かなり、ヤバめな気がしてなりません。


「レイブ、やっと、俺とやる気になったか。あなたは、老いてしまった。本当は、全盛期のあなたと剣を交えたかった」


 カラドが、そう言った直後、ゆっくりと歩いていたレイブの姿が、一瞬、消えて、気づいたときには、カラドの懐に、現れました。まさに、目にも止まらぬ俊足。年齢を感じさせられない見事な動きです。魔力を使って、地面を蹴る力や、空気抵抗を軽減させていました。非常に、調整が難しそう......ミスると、盛大に転けて、地面に顔を突っ込んでしまいかねません。


 レイブは、両手に力を入れ、カラドの大剣を持つ手首目掛け、剣を振ります。


 しかし、レイブの剣は、周囲に、高く鈍い音を響かせただけで、カラドの手首に弾かれてしまいます。


「やはり、あなたは老いてしまった。それだけの剣撃では、聖剣の霊力を纏った俺の身体に、傷をつけることはできねーんだよ。俺の聖剣ボルグは、聖剣でもトップクラスの、硬い霊力を持っている。生半可な力では、無意味だ」


次話は、6月12日に投稿予定です!聖剣の力にだいぶ頼っているカラドに、攻撃が、弾かれてしまったレイブですが、何か秘策があるようです。

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