03_燃える憤怒
カラドが、レイブを逆撫でする発言を遠慮なくぶちこみますが、レイブは意外と冷静に聞いています。
《なんか、性格が悪そうな奴だな。ここを襲ったカラドは、レイブやクスカの知り合いっぽいけれど》
二人の会話を聞いていたカゼキリも、カラドの漂う下衆さに、引いています。
レイブは、カラドの持つ禍禍しい力を放つ大剣を見ます。
「その剣、とても邪悪な気配がするのう。もしや、魔王ノ聖剣ではないか。聖剣の霊力で我を失っているようじゃ」
カラドは、レイブの言葉に、苛立ちを覚え、ふざけるなよという表情を浮かべます。
「違うな。俺は、この剣に飲まれてなどいない。自分自身の意思で、やっていることだ」
「何のためにカラド、こんなことをする?ワシには、理解できぬの」
「レイブ、あなたと戦うためだ。本気のあなたと、戦い、俺が、最強の剣士であることを証明する」
カラドは、そう言うと、地面に倒れ込むレイブの妻、ナズナの背中に、片足を乗せ、踏みつけにします。
「くだらんのう。そんなことで、ワシの大切な人を傷つけるとは、到底、許すことはできないの」
レイブは、持っていたカゼキリをクスカの近くの地面に突き刺して、言います。
「カゼキリよ、孫のクスカを、守ってくれ。ワシは、あいつと、戦ってくる」
レイブは、まっすぐカラドを見つめ、眼光を輝かせます。落ち着きのなかにカラドに対する憤怒の炎が静かに燃え盛っています。
次話は、6月10日に投稿予定です!次回は、レイブとカラドの師匠と弟子のバトルが繰り広げられます。




