第1講 魔法基礎学
チャイムがなった
担任のレフィーナが入ってきた。
「はい、魔法基礎学は私、レフィーナが行います。それではさっそく、教科書の5ページを開いてください。
今日は、魔法とは何か、を教えますね。」
「ではまず、みなさんの身近にある魔法現象を挙げてみましょう。わかる方、いますか?」
数人が手を挙げた。
「では、そちらの…ミスターブラウン、どうぞ。」
「えっと、蒸発、です。あと、マックでいいですよレフィーナ先生。」
「ありがとう。そう、蒸発も魔法現象のひとつね。
例えば水。これは火の精霊が水のなかにいる水の精霊に、熱を加えることで水の精霊が逃げ出してしまうことで起こる現象なの。
ちなみに、火の精霊が何もしなくても水の精霊は勝手にどこかへ行くこともあるから、いつでも蒸発は起こっているともいえるわね。」……
……このように、魔法現象の全てに精霊が関わっているのです。ここまでで質問はありますか?」
「はい、先生」
「ロザルね、どうぞ」
「私は緑色の炎やいろんな色の宝石を見たことがあります。どうして色が変わるのでしょう?」
「すこし難しい話だから詳しくは言えないけれど、炎というのは火の精霊が集まって、何らかの理由で具現化したものなの。そこに水があるとどうなるんだったかしら?」
「水の精霊が攻撃されて、逃げ出します。」
「そうね。でも中には火の精霊と戦いはじめる精霊もいるの。
戦うということは、死んでしまうものもいる。で、不思議なことに、死ぬときに色を発するものがいるのよ。まあ、厳密には死んでないんだけどね。
これが、色が変わる仕組みよ。つまり、貴女の、そのネックレスの中にも精霊がいるのよ。大事に扱ってあげてね?」
「…ありがとうございます。」
「他に質問はないかしら?…じゃあ、一限目はここまで!」
しばらくして、チャイムがなった。




