第1話
あれは…
小学校に上がる前だったよね
マコト君と私が出会ったのは
私のお母さんとマコト君のお母さんが…なんのきっかけか分からないけど、お友達になって仲良くなって…そのそばに私達がいた
私はモジモジしてなかなかマコト君と話せなかった
マコト君もそうだったよね
お互い、お母さんの後ろに隠れる様にしてお互いを覗き込んでたよね
でも、お母さん達がお話に夢中になって、2人で遊びなさいって2人にしてくれたんだよね
遊んだ場所は場所は公園の砂場だった
最初は…男の子のお友達っていう事で緊張してた
「お名前…なんて言うの?」
マコト君の最初の一言だった
「アヤカ…」
私はポツリと答えた
「僕はマコトって言うの…アヤカちゃん…お山、一緒に作ろう?」
「…うん…」
今思えば、あれが初めて私をエスコートしてくれたんだよね
一緒に砂のお山を作って…最初はお互い無言に近かった
でも、段々と作るのに夢中になると、不思議と会話をする様になった
「こっちにも砂ちょうだい?」
マコト君のその言葉に私は答え、砂を渡す
「はい!」
そして、お母さん達のお話が終わって帰る時になったら、2人してくずったよね
「まだアヤカちゃんと遊びたい」
「私も遊びたい!」
って…
まるで今生の別れみたいに…私なんか泣いちゃった
…
凄く楽しかったの覚えてるよ…
…………
私とマコト君との……
大切な大切な思い出の1ページ目…