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1-3ローヤルゼリーを拾った日

 すみません 第二話は誤って外部に出してしまいました「1-2赤い目の秘密」

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ヤラハタ(ドーテーを二十歳まで貫くこと)であり女と付き合った経験も皆無のわたくしテロリスト一一カズハジメは狙撃手リンリン・李院・凛鈴・リンリリンリ・李院・李院・倫燐(リンリン・リイン・リンリン・リンリリンリ・リイン・リンリン)とペアを組んで仕事テロをすることになった。わたくしは彼女と共に身分を偽って敵国の電車に乗って敵国の都市にある味方のアジトに向かったのであった。

 「次は右です。」

 電車から降りたわたくしと李院は徒歩でアジトに向かっていた。専用ルーペを使わないと地図を読めない彼女の代わりにわたくしが地図を読んで道を選んだ。そんな中人の心臓の鼓動を感じることのできる李院はやたらと尾行を警戒するために回り道をすることとなった。おかげでアジトへの到着時間は三時間ほど遅れて夜の九時にやっと着いた。

 そのアジトは表向きは古本屋であった。今、新日本自由国では中古の本の市場はチェーン店数店がそのシェアを独占していて小さな店はすぐに競り負けて潰れるの緒がオチであった。そんな中アジトは官能小説や成人コミックといった昼間から手に取りにくい本を優先的に扱うことによって生き残っていた、という話は置いておこう。わたくしはアジトに入る直前ときめいていた。なぜならこのアジトにはわたくしのあこがれの女上司がいるからだ。

 李院は古本屋の店員とやり取りを行うと周りに人がいないことを確認してから隠し扉に案内した。わたくしは初めてこのアジトに入ったのだが地下にあることには感動した。アジトに入ると例の女上司と筋肉質の男が迎えてくれた。

 「スナイパーリンリン・李院・凛鈴・リンリリンリ・李院・輪鱗です。」

 「スナイパーの補佐の一ハジメであります。」

 「補給担当の亜島カヘンです。」

 「人事部一人奈カズリナラブカだ。二人ともご苦労さんね。リンちゃんハッちゃん使えそう?」

 「ラブカ、その話は後だ。まずは食事をしつつ作戦の確認だ。」

 わたくしたち四人は少し遅い夕食をとりつつ作戦会議をする。作戦の目的は悪名高い官僚(そりゃ敵方の人間は誰だって悪そうに見えるし)腰梨バザムの暗殺である。

 「というわけで今回の作戦の名前覚えているかしら?ハッちゃん・」

 「たしかヒュピー・・・」

 「少年、あれはハイパーと読むのよ。」

 「ハイパースワロー作戦であります。」

 「何でもいいから中身だ、中身。」

 会議が終わり、弾薬他を補給した(ハジメや李院は普段から銃を持ち歩いてはいない、変なところで検問にでも引っかかれば死刑か捕虜にされるからだ、ついでに1-1で李院が使った銃は全プラスチック製であるため金属探知機には引っかからない)わたくしと李院は明日に向けて並んで寝ることになった。わたくしはさっさと寝てしまいたかった。だが、李院は隣のお布団から話しかけてきた。

 「少年、一人奈上司は君の好みかしら?君は彼女と話しているときに心拍数が増え、ズボンが膨らむ。」

 「・・・なっ・・・いけないことですか?」

 「別に、確かにあれはいい上司だ。私も彼女のお世話になったことがあるわ。ただ、彼女は本当に人を殴るのが好きね。」

 「その件は半分は自分のせいかな。」

 

 一年ほど前だったか。わたくしは和国の兵士として戦場の最前線で戦っていた。当時わたくしは彼女の部下であり弟子でもあった。要するに彼女から戦術指導を受けそのまま部下として戦場に行ったのである。

 情勢の話をすると兵力では真日本自由国に劣る和国はゲリラ戦(少数で相手をかき乱す戦法、ベトナムはこれでアメリカの侵略を防いだ)を展開していたのだ。わたくしは一人奈カズリナ上司に言われるように銃をぶっぱなしたり刃つき落とし穴を掘ったり地雷を埋めたりしていたのだ。それは、単に一人奈カズリナ上司がわたくしの上司であったからではない。わたくしは心から彼女を尊敬していた。なぜなら彼女は常に冷静で正確な判断を下す力と部下を思いやる優しい心を持っていたからである。

 ところが、ある時彼女は敵の流れ弾を受けて生死の境をさまよったのだ。わたくしには医療の知識がなかったから見守ることしかできなかった。畜生!!だった。

 結局わたくしは新しい上司の小隊の下で戦うこととなった。前の上司が良すぎたせいかわたくしにとって新しい上司はイマイチであった。無能ではなかったが明らかに一人奈カズリナ上司よりも判断が遅く不正確な指示を出したもののわたくしは根性(っていうか運?)で生き延びたのだ。おかげで補給のために小隊が中継基地による際に数回彼女に会えたのだ。その時に布団にくるまる彼女と交わした会話は今での忘れることができない。

 「ハッちゃんおかえり。」

 「ただいま、体の方は?」

 「ナイスバディー・・・冗談冗談、いまだにクラクラするわ。全くここの設備はいい加減だし、飯は一日二回だし、(昔はそれが当たり前だった、ついでに現代の昼食の誕生にはあのエジソンがかかわっていたらしい)やっていられないわ。」

 「だっ大丈夫ですよ。神様が一人奈さんのような立派な人を見捨てるわけがないじゃないですか。(わたくしは唯一神とか信じてないが)」

 「ふっ、神様?神様が私を助けてくれたらどうしようかしら、もっと自分のなりたい自分になるのも悪くないかも。」

 「その・・・」

 「敵集!!敵襲!!引越し用意!歩兵は塹壕に潜れー!!」

 「行ってきます!お大事に!」

 コンチクショウ!いいところだったのに。と言いつつ戦場ではあくまでも冷静でいようとした。わたくしは乱戦の中どさくさに紛れて死体の山の中に潜り込む。冷静でいたつもりがエゴ丸出しの軍人にあるまじき行為であった。

 やがて戦いは終わり基地は敵に見つからずに引越しに成功した。わたくしはその辺に転がっていた死体のポケット等をまさぐってネコババをした。銃火器や弾は自分の持ってるのと規格が合わないからスルー。手榴弾、携帯食料、財布を頂戴する。おっとこれは人様の家族の写真・・・相手も人間なんだな。こいつは戻しとこ、ん?こりゃローヤルゼリー入りの栄養ドリンクじゃないか。この場で飲・・・そうだ、お土産として持って帰ろう。一人奈さん喜ぶかな?生きていれば・・・

 わたくしは基地に戻り小隊の反省会が終わると急ぎ足で一人奈さんのところに行く。わたくしは生きていた彼女に栄養ドリンクを手渡そうとする。案の定彼女は断った。

 「これはあなたのもの。あなたが飲むといいわ。」

 「ローヤルゼリー入りですよ。ローヤルゼリーにはハチの幼虫を女王にするだけじゃなくて傷を負った人の体を内部から癒す力があるんです。(ハチのくだりは本当だけど人間のくだりはウソ)だからこれは一人奈さんが飲むべきなんです。」

 「・・・それは知らなかった。本当に私が飲んでいいかしら?」

 それから一か月後。一人奈上司は医者が驚くほどのスピードで回復する。やはり病は気からって話は本当なのだと感心した。嬉しいことにわたくしは再び彼女の下で働くことになったが、彼女は別人になっていた。部下が軽いミスをしただけで笑顔で暴力を振るうようになったのだ。うそだろ!ハチの幼虫にローヤルゼリーを与えると女王になることは知られているが人間までもが女王になるなんて話は聞いたことがない。

 それから数か月後に和国軍は壊滅してテロ組織に成り下がったのだった。


 クークー

 オイオイ李院め。もう寝たのかよ。話して損したぜ。おや?置手紙がわたくしのフトンとりいんのフトンの間に。何何?

 グッドナイト少年、一人奈ラブカ上司に夜這いできるのは今夜のうちだけだろう。彼女はいま私たちがいる部屋の左隣の部屋にいる。行くか行かないかは少年次第。BY超有能な眼帯美少女

 ふっついにわたくしも男になる時が来たか・・・今日は満月だしワオーン!・・・なわけねーだろ!明日のことを考えれば少しでも多くの体力がほしいところ。寝るか・・・


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