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Final スナイパーはスナイプされる

 わたくしは女性に暴力を振るってしまった。理由はただ一つ。李院がわたくしが救おうとしていた赤ん坊を鍋で食べてしまったからだ。

 「腹が減ってたからよ。」

 「自分が帰ってくると信じてくれなかったのか?」

 「ハジメそうカッカするなまず荷物を見せてくれ。」

 「何だと!」

 ドン!パパパ!

 なんだ?この音はまさか!?

 「敵襲ー敵襲ー!!テキシッ!」

 わたくしたちは慌てて戦闘隊形をとろうとするも敵がどこにいるかもわからないために無闇に動くこともできない。しかも早くも見張りのジャックが殺されたようである。

 「おい、ここに手榴弾を投げ込まれたら全滅だぞ。」

 「誰かスモークか閃光弾持ってないか?」

 「荷物の中に何個か、悪いけど対戦車兵器と援軍は後日に来るらしい。」

 「でも敵の位置が分からないとなると。」

 「その時のための私よ。みんな少し黙って・・・私から見て三時と十一時の方向に塊が一つずつ。動きを見たところ塊同氏は交戦中。」

 「どっちが味方かわかるか?」

 「それは無理ね。」

 わたくしたちは仕方なくまず一人が外に出て状況を把握することにした。まずは山恵ナナが匍匐前進で外に出る。彼女は敵はこっちにいると十一時の方向を指さす。それから三時の方向を見た彼女はいきなり立ち上がる。

 「こんなこと!こんなっ!」

 ブチュッ!!

 「ナナ!」

 「スナイパーに気づかれたのか?それとも流れ弾か?」

 「どっちにしろ無闇に外に出たらハチの巣になるぜ。」 

 「その前にナナはいったい何を見たの?」

 「ショダイ何か決断してくれ。たぶん自分達は敵に把握されてると思った方がいい。」

 「ま・・・待て・・・よし、イチかバチかスモークと閃光をたく、それからは李院の感覚を頼りに走る。」

 仕方なくわたくしたちは閃光弾とスモーク弾を投げてから李院・わたくし・ショダイの順に味方がいるであろう方向に走る。だがその時わたくしたちは衝撃の光景を目にした。戦っていた見方たちはどう見てもっ子供であった。

 「そんなことが!?」

 「これは現実なのか。敵は確かに無差別空爆をしてきたがこっちは女子供を動員して・・・」

 使えるものは使う。これが戦争の残酷さなのか。だが、そんなことに気を取られている暇はなかった。わたくしたちは後ろに向かって弾に銃を撃ちながら味方の元に向かう。おやっ後ろからショダイの足音が聞こえないってまさか。その時李院がわたくしの足をかけてから物陰に引きづる。その際わたくしはスナイパーライフルを構えるさっき戦った李院の父親を見た。ア~やっぱ殺しておくべきだった。

 「ハジメ君大丈夫か?」

 「ああ、何とか。今自分達をつけ狙っているのは君の父親だ。」

 「・・・何!?本当なのか?」

 「ああ、実は駐屯地からここに戻るときに交戦したんだ。」

 「よしっ本当の父ちゃんかどうか見てみる。」

 「よせっ!!」

 李院は物陰から首を出す。その時

 ブチュッ!!

 今度こそ李院は死んだ。気がついたらわたくしの怒りは頂点に達していた。

 「うおぉぉぉ!!」

 李院同様に物陰から飛び出た途端にわたくしは腹を撃たれた。痛い。

 「少年、まだ生きてるか?」

 「うっうっうっ」

 「悪く思うな。戦争だからな。ついでに今暴露しておくがオレは李院の父ではない。」

 「何っ?」

 「この時代人の身元調べなんて簡単なもんさ。あの時は半分賭けだったけどな。」

 「・・・」

 「お前はあの世で俺に感謝するザ。なぜなら俺たちみたいな貧乏人は生きていたってろくなことがない。どんなに努力をしたって気がついたら金持ちの懐の中さ。で、どう死にたいか?今すぐに頭撃ってやろうか?それともほっといてほしいか?」

 「・・・うっ・・・前・・・者で。」

 「そうかお前たちの関係までは把握しとらんがその女あの世でも大切にしてやれ。じゃ。」

 パンッ


 完



 二回ほど打ち切りました

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