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遠い時代(トキ)から
これで何とか説得できなければ、アタシはこのまま体力ゲージが無くなって消えるだろう。
「正々、堂々…? そんなの、俺の闘い方じゃないな。一人で闘ってる、それだけでも認めてくれよ。」
確かに他のRPGで一緒にやってた時も、裕二はアタシみたいにツッコんだりしなかったな。よく言えば賢い戦い方、悪く言えば卑怯な戦い方。
「それに俺の体力も、結構減っている。攻撃喰らった、最初から動き止めたりしなかったじゃないか。あれがお前に与えた、チャンスだった。ゴメン。」
そう言ってユージはアタシから、刀を抜いた。そして、切りつけてくれた。アタシの残り少ない体力ゲージは、完全に消え去った。




