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私
始めてから一年以上が経過し、アタシたちはトップ級高レベルプレイヤーとなっていた。
ヨシノの国も結構な大きさになっていた。
アタシはいつも通り攻めてきやがったNPC軍だと思い、戦いに出た。しかし途中で、ファルに連れ戻されてしまった。
「何だよ、どうかしたのか?」
アタシが聞いてもファルは、ただ首を傾げていた。
「いや、何か、可笑しい。プレイヤー、いるかも、しれない。」
んな!どうゆうことだ?攻められた合図となる鐘?が鳴った。それはいつもと変わらないんだが、敵情報のところには確かにプレイヤーの印が入っていた。名は”タクヤ”、そう書かれていた。
「アインさん、大変です!秘書さんが言うには、タクヤさんって人が向かっているそうです。」
ヨシノはアタシ達を、会議室に呼び寄せた。秘書さんと言うのは、最近購入した情報提供用?のNPCである。
「タクヤ軍が攻めてきました。」
そいつは確かに、そう言っている。誰なんだよ、タクヤって…。