守る
「アインさん、お疲れ様です~。ワタシはもうそろそろログアウトしないと、親に怒られちゃいますので~。」
ルカは何かを唱え、アタシたちは家の前に出た。
「では、サヨウナラ~。」
ルカは宿屋と書かれた家に入って行った。今何時何だろう。これがゲームの時間で、こっちが現在の時間か。六時五十二分…ヤベー。今日は母さんが五時に帰ってくるんだ、また新しいゲーム買ってやってることがばれてしまえば…。
アタシもその宿屋に入り、さっき手に入れた金で泊めて貰った。ここでログアウトのボタンを押せば、大丈夫なんだよな…?
アタシは自室のベットで目が覚めた。はあ、裕二は今頃何してるだろうな。まあ明日どうせ学校で会うんだし、明日聞けばいいや。
アタシはベットから体を起こすと、ぱぱっと夕飯を食べ風呂に入り宿題さんを取り出した。どうしよう…どうしよう…。あっそうだ!頭良さそうだし、ヨシノに聞くとか…。でもゲーム内に宿題持ってけないな、クソ。
仕方ないのでアタシは、教科書なども使って宿題を全てやり遂げた。アタシ超真面目じゃね?
翌日アタシは、早くに学校へ行った。そして教室に入ると、裕二が机で本を読んでいた。裕二は毎日こんな早くに来てるのか…?
「おい裕二、どう?」
アタシが話し掛けると、アタシの存在にやっと気付いたようだ。
「こんなに早くどうしたんだよ。で、どうとはゲームのことか?」
「モチロン!」
アタシは親指をグッと出して、そう言った。
「面白かったが、お前はどうだった?」