4/5
頑固じーさん現る
心臓が飛び出るくらい、緊張した。
よりにもよって、同じクラスの男子に見つかってしまった。
「こいつ、柿の実取ってるぜ」
男子がわざとらしく大きな声で言う。
「ち…違う」
顔が真っ赤になって、蚊の鳴くような声で言った。
でも、男子にその声は届いていなかった。
「じーさんに言いつけよう!」
そう言うと、男子は頑固じーさんの家のチャイムを鳴らすと、逃げろー!!と言いながら走って行った。
「ま…待って」
私は塀から降りて、ランドセルを背負った。
家の方へ走り出した瞬間、ガラッと戸が開き、頑固じーさんが険しい顔をして出てきた。




