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作戦
クラスの男子のほとんどは、その柿の実を食べた事があった。
男子と仲の良い女子は分けてもらっていたけど、恥ずかしがり屋の私がその柿を食べる機会は全くなかった。
この日の為に、友達と帰る約束はしなかった。
いつもはスカートだけど、塀の上に登るのでズボンを着てきた。
放課後になり、私はみんなが帰るのを少し待ってから学校を出た。
いつもとは少し違う通学路を通るので「知ってる子に会いませんように」と、ドキドキしながら頑固じーさんの家へ向かった。
同じ学校の人とすれ違う度に緊張したけど、私はなんとか柿の木にたどり着く事が出来た。




