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貴方がお望みなら
「それで、君達はこの状況をどうにかできると言うのか!?」
冷静さに欠いた男は、その女に向かって言った。
「私達は、あくまで人間です。でも、『不可能』を『可能』に変えることはできますわ。」
「本当か!?必ずだな!!」
「必ずとはお約束できませんが、あの子に任せれば何とかしましょう。」
でも、とその女は続けた。
「今回は少々高くつきますわよ。それでもよろしくて?」
「ああ。いくらでも出そう!この状況を打開できるのならばな!!」
形の良い唇をが三日月形をした。
「おまかせあれ。」
真っ赤な色した唇は、妖しく輝いていた。