雪原の芸術家
時は戦後の世。人間に罰を下すように降り積もって出来た雪景色が、味も素っ気もない『紙』のようだと揶揄されてしまう時代。
腕の立つ武人でありながら、風景画を描いて旅する青年ロウは、『赤い太陽』の絵を描く為に情報収集をしていた。そこにおてんば娘プールが目を付け、案内役と称して同行する事に。
しかし、ロウは絵になりそうな情景を目にするたびに留まってしまうので、旅は遅々として進まない。旭琴の見習い奏者であるプールも、雰囲気をぶち壊すような明るい曲調の演奏によって、ロウの気を散らす始末。
一人で気ままに写実的な絵を描いて来た者と、外の世界へ羽ばたこうとする者。衝突し合う芸術家達は、果たして赤い太陽を拝めるのだろうか。
1・提灯の映える村と、おてんば娘
2025/03/06 00:31
(改)
2・旅の道連れ
2025/03/18 00:27
3・奇行に走るカモ
2025/04/01 14:35
4・表現の相違
2025/04/15 14:16
(改)
5・夕食
2025/04/29 13:31
(改)
6・夜の過ごし方
2025/05/13 00:30
7・変化
2025/05/27 00:28
(改)
8・灼子山とロウの弱点
2025/06/10 07:29
(改)
9・石子榴との遭遇
2025/06/24 13:26
10・覚醒
2025/07/08 00:23
11・似顔絵
2025/07/22 00:27