「創作というのは古代から続く二次創作の連続なんだって」
同じく15巻からです。
「ぜひお伺いしたいことがあるのです」
「コスプレが…生産的な活動かどうか?」
「はい」
「ぜひ「好きなこと」を仕事にされた方に意見を伺いたいのです」
「難しいこと考えるなあ。
この場合コスプレは二次創作と言い換えていいのかな?」
「同人活動は原作を消費しているととるのか。
二次創作を生産しているととるのかって意味だよね」
「はい」
「…僕も悩んだなあ」
「リリエル外伝はアッシュ戦記の二次創作だから」
「あ、すみません。
失礼な質問でした」
「いやいやいいんだよ」
「僕も師匠に似たような質問をしたんだけど」
「そしたらね。
師匠はこう言ってた」
「アッシュ戦記を書いたのは子供の頃好きだった作品の続きをもっと読みたかったからだ。
って」
「そしてその本の漫画でさえ前に連なる作品があったから生まれたはずだ。
創作というのは古代から連なる二次創作の連作なんだって」
「現実的な境界線になっているのは著作権という法律。
資本主義…経済活動症の線引があるだけ。
それは本質的には重要じゃない」
「だからどの創作が生産でどの創作が消費かなんて無意味な議論かもしれない」
「消費は生産であり生産は消費だよ」
一話目で取り上げた”そういうのを創作の世界では「飯を食わずにうんこが出るか」と言う”が端的に表している気がしますが、作者のインプットがないとアウトプットもないんですよね。
なんで、好きな作品を自分なりに消化して吐き出すのも立派な創作だとわたしは思います。