竜王の解説・第一部終了時点
(第一部終了時点での確定事項なため、既存話数に反映されていない部分は変更追加の可能性があることをご了承ください。考察不足による勘違いなども判明し次第訂正していくつもりです)
三竜王の構造……機械部分はほとんど見当たらず、コクピットに手足が付いただけのような造り。そのためサイズの割に内部は結構余裕がある。光輔や夕季程度なら小柄な人間を抱えて乗せることも可能だが、あくまでも収納できると言うレベル。木場のような大男の体格ではきつい。動力部分、武装システム等、すべて未解明で、破損箇所は同等のオリハルコンで単に修復される。
覚醒時ハッチの裏面が点灯し、それを含めコクピット内全周囲がディスプレイ状となる。光学迷彩と言うより、まるでガラス張りか何もないように内壁が透明となり、思考を読み取り、操縦者が望む情報が追従して提示される。
搭乗する操縦者の潜在能力によって無限に力を発揮するとされ、ガーディアンも同様のシステムであると推察される。現状では光輔ら三人を上回る能力の持ち主は判明していない。
燃料ユニット……歩行、及びマニュピレーターとして操作するためのもので、覚醒時には不要となる。あくまでも補助動力源であり、オビディエンサーの覚醒後は必要とされないため取り外された。無線や連絡用カメラ、ディスプレイのための小型バッテリーは継続して搭載。
ゴーグルシステム……ゴーグルを通して外部の様子や必要な情報が得られる。計器類での状態チェックも行えるが、燃料がなくなれば使用不可となる。覚醒後は無線用途以外取り外された。
三竜王専用武器(携行用火器)
コイルガン……竜王専用に開発された火器。火力、貫徹力に優れる。装填数、二十発。スペアユニット、六弾倉携行。(ただし空竜王は四弾倉)
多弾倉マシンガン 25ミリ口径の機関銃。オリハルコンコートを施した実包を使用。装填数、百発。二挺携行可。スペアはコイルガンのものとほぼ同じサイズ。
30ミリバルカン 腰だめに構え、一秒間に百連発の速射で敵をちぎり飛ばす。サポートカーとの連携が必要で、あまり実用的ではない。空竜王には装備できない。
陸竜王
三竜王中最強の攻撃力を持つ。普段は緑色と茶色の外殻だが、特性を発揮する時には真紅のボディカラーに変貌する。眼の色は赤。
身長五・九五メートル、体重二・八五トン、全幅二・五五メートル
ナックル・ダスター……超振動ダガー。両ナックルの周囲に握り込まれるように、高速で振動する光の輪ができ、対象を切り裂く。
バーン・クラッカー……拳の保護具状の鋼板(三十×五センチ、最厚部十センチ)を高熱を放ちながら撃ち出すもの。インパクトの瞬間熱量が高まり爆発を起こし、隆起部に収納された極細ワイヤーにより素早く手元に引き戻される。その破壊力は一撃で複合装甲の重戦車を粉砕し、新鋭戦艦の横腹に大穴を穿つほど(仮にその一撃に耐えられたとしても、衝撃と飛散した内壁によって内部は壊滅的な被害を受けるものと思われる)。実質三十センチの弾頭部を持つ、最大射程一キロメートルの徹甲弾でもある。質量、射出力で言えば、同口径の弾頭を持つ滑空砲よりはるかに上。
サンド・ブラスト……手首を高速で振動させながら大地に打ちつけ、衝撃波を巻き起こす。敵を撹乱させるために使用することが多い。
海竜王
海中での戦闘を得意とし、防御力に特化する。普段は藍色であるが、特性を発揮する時には深海のような黒いボディへと変わる。眼の色は黄橙色。
身長五・八メートル、体重二・九トン、全幅二・六メートル
超高密度クロー……細く長い鋭利な一本爪。現存するどの物質よりも重く硬い。対象を突き刺し、切り裂く。
アロー・プレッシャー……チェーン付クローを射出、対象を遠方から突き刺したり、先端にカギ爪を作り引っかけて振り回したりする。最大射程五百メートル。
ナイト・フォッグ……両手のひらを突き出し、周囲に農霧を撒き散らす。敵の視界を奪い、撹乱させる目的で使用される。
空竜王
三竜王中、唯一空を飛ぶことができる。防御力、攻撃力では他の二体に劣るが、スピードにおいて他の追随を許さない。普段は全身白色で、特性を発揮する時には鮮やかな白銀の色につつまれる。眼の色は青色。
身長六・二五メートル、体重二・二トン、全幅二・四メートル(翼展開時、約八~十メートル)
フェザー・ブレード……両手首(甲)からリリースされる、あらゆるものを切り裂く両刃の剣。羽のように軽く薄い。
拡散空波……ブレードを内から外へ振り払うことによって起きる真空の波動。射程はそれほど長くないが広範囲の敵に対して有効。
ドーン・トルネード……人差し指を突き立て高速回転させることによって起こる渦を振り下ろす。遠方の敵を吹き飛ばすことができる。