設定及び用語の解説・第一部終了時点
(ここでのまとめは、第一部終了時点での確定事項であり、既存話数に反映されていない部分は変更追加の可能性があることをご了承ください。考察不足による勘違いなども判明し次第訂正していくつもりです)
エネミー・スイーパー……通称『エス』。メック・トルーパーの内部に存在する別働隊。政治的にメックでは対応しきれない事象にダイレクトに対応すべく結成された。メックとは装備が異なる。オリーブドラブを基調とした迷彩服を着用。プログラムだけでなくあらゆる外敵からメガルを守るのが主たる目的。が、それはあくまでも建前であり、メガルの実権を奪おうとする首謀者によって組織されたもので、その秘された目的は三竜王の排除であった(そのせいでプログラムが発動するとの考えから)。実情は日本政府の協力を色濃くうけており、ほぼその支配下にあるとも言え、コンセプトとは矛盾するメガルにとっては獅子身中の虫。火刈局長と進藤あさみが実権を持つが、火刈局長更迭後はメックに再編入された。メック・トルーパーの項目参照。
使用火器
パーム・バズーカ……パーム・キャノン。ロケットランチャーとしての機能のみならず、小型、細身の砲身からヒート砲弾やプラズマ砲弾(プラズマを閉じ込めた小型の砲弾。広域に渡りプラズマ状態の噴流を放出させる)を射出する、多目的ランチャー。女性隊員にも扱えるが、インプ程度なら一撃で複数撃破可能。装填数、六発。反動が少なく屈強な隊員なら片手保持も可能。貫徹力に重きを置いた砲弾も存在する(オリハルコン・ホロー)。国防省との共同開発。
サブマシンガン……M16型近接兵器。メックのものより命中精度、威力とも上。
ハンドガン……メックのものと同じ。
オビディエンサー……従属者という意味で、竜王の正式な搭乗者をあらわす。竜王が主たる立場であり、パイロットはあくまでもそれにつき従う者だとの観点からそう呼ばれるようになった。オビィと略されることもある。
オリハルコン……精神感応合金。三竜王やガーディアンの修復に使用される。種類により、装甲部、精神伝達部、武装部、などにわけられる。後にその主たる構成要素はメガリウムであると判明する。メガリウムの項目参照。
合金化する際の相手側によって性質も用途も異なり、含有率(純度)の割合で硬度や効力が変わってくる。同じ材料でも配合割合により全く別の性質になることもある。見た目も構成内容も銅と区別がつかない。それを調べる方法はメガルにしかなく、外部へ提供する際には、かなり質を落としたものだとされている。触媒はブラックボックス化されており、その秘密を世界中が狙っている。その秘密はメガルでも完全に解明できていない。
ガーディアン……巨大な神仏のような石像。三竜王が精神力を高め集束すると転送(投影)される。詳細は不明。
ガイアー・カウンター……プログラムをすべて記録してあるとされる石版をスーパーコンピュータで解析した指数。実際はかなりブラックボックス化されており、不明部分も多々ある。プログラム発動時、その種類を判別し、ほぼ正確な発動時間を逆算できる。解析によりダミープログラムと判明することもある。
ガイアー財団……メガルの母体。優秀な人材発掘が目的とされる。潤沢な財力を背景に、竜王計画の一環として日本中の身寄りのない子供達を援助し、適正試験を行う。光輔や夕季もその募集を経て集まった一部。
感応適正力……竜王への適正力を数値で表したもの。機械的に動かすだけなら誰にでも可能で、それがうまく扱えるか否かは計測の対象ではない。コクピット内に設置された特定の計測器でその値を算出。何が基準になっているのかは誰にも明かされていない。一説には六年前海竜王を暴走させた光輔のデータが元になっているとされ、覚醒後の数値は桁違いに跳ね上がっているものと推察される。
国防省……物語上の架空の省庁。
山凌市……中総半島沿岸部にある人口約十万の工業都市。メガルに必要な物資を製造している工場も多いが、労働者はそれが何なのか知らされずに作っていることもある。表向きは自動車部品や工場機械の製造で、納品も幾重もの手順を経てメガルへたどり着くことになる。砦埜島に近い場所に位置し、メガルに関連した人間達が集められている。隣の都市へは山を越えなければ行けなかったが、アクアラインで内陸部へのアクセスは容易となった。
私立山凌学園高校……ガイアー財団の出資で七年前に開校した。財団に関与した子供達を受け入れるのが創立の主たる目的であり、断ることもできるが、礼也や夕季のような中枢メンバーは強制的に入学させられる。校内にメガルとの通路もあると噂されるが定かではない。
全生徒数約千二百人。文武両道を掲げ、新設校ながら進学率も高く、スポーツ部門でも優秀な成績を収める、周辺地域では人気校。陵太郎が一期生。
制服は男女紺のブレザー、下はグレーのチェック。男子はブレザーにネック・タイ着用。女子は紺ソックスにリボン・タイ着用。夏は上着とネクタイをはずした服装で開襟シャツも可。女子には合服用のベストあり。
砦埜島……中総半島近海に位置する無人島。十五年前樹神調査団がメガル文明の遺跡とオリハルコン精製技術を発見した場所であり、そこで……
バトル・スーツ……精神感応を妨げないよう、ライダースーツのように体にフィットしたデザインのもの。ジャケットとパンツに分割される。
光輔・ネイビーブルー、夕季・パールホワイト、礼也・ダークレッドが基調とされる。
プログラム……人類滅亡プログラムの略称。ダミーも含め数知れないプログラムが存在する。解析機により判明した時点でその名称のオペレーションが展開される。
人類が破壊活動の限界を超えた時発動し、過去いくつもの文明を滅ぼしてきたとされる。
メガリウム……精神感応合金の一つで人工筋肉のような役割もする。硬いと念じれば硬く、柔らかいと念じれば柔らかくなる。しかし人間の想像力には限界があり、液体になれ、というような極端な信号(不可能と思われるような命令に対して)は無意識のうちにカットされる。竜王の思考を介し、ガーディアンが形作られるものと考えられる。オリハルコンの項目参照。
メガル……ガイアー財団を母体とする、半官半民の巨大組織。傘下企業は世界中に展開しており、それらを総称してメガルと呼ぶこともある。その財力は先進国の国家予算に匹敵する。
オリハルコンの精製技術を唯一有し、それらの供給と技術の一部提供により政府や世界各国から対価を受け、財団を運営している。そうした機密を世界中が狙っており、報酬を約束された内通者が山のように存在し、暗躍する者が後を絶たない。
建前上は民間企業なので武器を持つことが許可されず、そのため政府との提携(第三セクター)の形をとっている。政府の管轄下でもある。国内では兵器の開発を許されておらず、関係各国で技術提携の元研究開発し、メガルへフィードバックされる。代表は凪野博士。総合的な実権は火刈局長が掌握する(後に進藤あさみが引き継いだ)。
環境保全対策機関は建前上の名称であり、実情を知る者からは『迎撃要塞メガル』と畏敬の念を込めて呼ばれる。ガイアー財団の項目参照。
メガル三大計画……メガリウム計画、ガーディアン計画、竜王計画の総称。が、それは表向きであり、裏では別の意味合いも噂される。
メガル文明……ムー、アトランティスと並ぶ、第三の超文明。もしくは、同一の種族が名前を変え生きのびた三番目の文明。或いは、神界、魔界を脅かす三つ目の勢力ともされる。詳細は不明。
メック・トルーパー……カーキ色の特殊装甲服を着用。見た目は普通の軍服に似たものだが、軍用銃弾程度なら跳ね返すことが可能。簡素な増幅機能を装備し、発動時は筋力の倍以上の力を発揮する。表向きの所属は自衛隊からの派遣部隊であるが、給料体系も含めほぼ全員がメガルの職員扱い。そのため自衛隊のような上下関係は存在せず、階級も主任や班長といった一般企業に順じたものである。夕季や礼也は準隊員扱い。忍も同様であったが、メガルの正規職員からの配置として同等の立場で接しているもの。エネミー・スイーパーの項目参照。
使用火器
サブマシンガン……MP5型近接兵器。取り回しに優れ、オリハルコン・コートのものなら一撃でインプのコアを破壊できる。
ハンドガン……シグザウエル・P226、及びH&K・USP改を主に使用。外見は特に変化ないが、通常のものより強化されており、特殊実包の装填が可能。MP5型と同じ弾丸が使用できる。他にも何種かの拳銃が採用されている。
車両……RVタイプから大型トレーラー、装甲車に近い物まで、様々な種類が存在する。必要充分すぎるほど頑丈な構造であるにも関わらず軽量にして堅牢、装甲も申し分ない。大型車両の後部に戦車砲や多連装ロケット弾を懸架した物も多数見受けられる。多様な弾頭と相まって、通常兵器をはるかに凌駕する火力を見せつける。
船舶並びに航空機……陸上部隊が主であるメック・トルーパーにおいては、これらの利用は主に輸送手段として用いられる。現状以上の火力を有することに多くの問題があるため、これらは表向きには非武装とされる。
竜王……別項目にて説明。