表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/24

23

なんだろう?…良い匂いがする…

アレベは、寝ぼけた頭を左右に動かし、匂いの方向を辿る。


出汁の香り、聖美が毎朝作ってくれた味噌汁と同じ香りがする…


ガバリと起き上がった。寝巻きのままだったが、気にせず、キッチンへと駆け足で行った。

そこには、聖美が鍋をかき混ぜている姿があった。


「おはようございます!勝手に材料貰いましたけど、良かったですか?味噌が無くて困ったので、お隣から少しお借りしました」

お隣…どんなヤツが住んでいるのかすら、アレベには、記憶に無い。

それなのに、聖美は、この世界に来た翌日には、隣りの家で味噌を借りてきたる…

なんというコミユニケーション能力だ?と、アレベは、驚いた。


「さすがだな…」

「味噌汁は、毎日作ってますからね」

味噌汁もだが、違う意味で賞賛したのだが、どうやら伝わっていないらしい。


「さっき、隣の方から、アレベさんの彼女ですか?って聞かれて、驚きましたよ〜僕は男ですからって、答えんですけど…」

「あぁ、死神の世界には、男女の区別は無いが、やはり…聖美は、女性に見えるのか…」

「いや、僕は、どこからどう見ても!男ですよ?」

本人に自覚が無いらしい。

まぁ、男だろうが、女だろうが…可愛い人物は、その存在だけで、癒しになる。


「味噌汁…食べたい」

アレベそう言うと、聖美が嬉しそうに、お椀によそった。


久しぶりに食べた気がする。

ほんの数日の事なのに、懐かしさすら感じる。


「おばあちゃん直伝ですからね〜コレ。ポイントは、じゃがいもです。僕が一番好きだったのは、この具です」

「そうか…味噌汁は、奥が深いな」

「いやいや、大概の野菜は合うので万能なだけですよ…今度は豚汁にしましょう」

「とんじる?」

楽しみにしててくださいと笑顔で言われ、人間界でよ日常が一気に蘇ってきた。


「そういえば、こうやって同じ大きさで2人並んでご飯を食べるって、新鮮ですね」

アレベは、聖美の金銭的な事を考え、食費に響かないよう、食事摂取の際は、身体を小さくしていたから。


「確かにな…この世界にも良い事が、あるんだな。食事は気にしなくても、魔力で材料は出せるので、言ってくれ…作るのはお願いするがな」


アレベは、ここの世界での2人の暮らしが、再びまた、突然終わってしまわない事を祈らずにはいられなかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ