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【愚鈍者の冠】・【愚鈍者の衣】
【愚鈍者の冠】
愚鈍者ドレイクがつけていた冠
花冠のようだが朽ちる様子はない
彼はこの花冠をくれた少女を忘れられなかった
たとえそれが己の愚かさ故に消えたとしても
故にドレイクは愚鈍な思い出の王となった
自らがいかに醜いか、知りながら
【愚鈍者の衣】
愚鈍者ドレイクが身につけていた衣
一見ボロ布だが、特別な祝福により呪いを防ぐ
彼は捨てられたものを常に愛していた
捨てられたものを拾うことが生き甲斐だった
かつて彼女がそうしたから
かつて自分がそうして救われたから