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1旅立ち

なろう初投稿です!よろしければ感想を是非お聞かせください!

ーー15歳になったアレンは三ヶ月後に成人の儀を控えていたーー


「いくよ!じいちゃん!!」

「こい!アラン!」


  ガッ!ガッ!

 木刀が激しく重なり合う。

 一瞬の隙を突かれ僕の懐に蹴りが突き刺さる、軽く5メートルは飛ばされてしまった。

 起き上がろうとしたが力が入らない。どうやらまた僕の負けらしい。


「じちゃんはやっぱ強えーなぁ・・」

「わしもまだまだ動けるもんだろ!」


 僕の祖父であるナオトじいちゃんは王都じゃ有名な剣士らしく、なんでも若かりし頃は魔王軍と戦っていたらしい。でもそんなのは40年も前の話だ、もうじき70歳だというのに修行を始めて5年いまだに僕の剣はかすりもしない。

 僕は強くなっているのだろうか・・・


  ゴーン ゴーン

 少し離れた街から12時を知らせる鐘が聞こえた。

 もうこんな時間か・・・

 10歳から午前は剣術、午後は母ナリアに魔術を教えてもらっている。

 昼食を食べ終え、母との魔術の修行に入る。

 母の魔術の才能はすごいらしくで祖父ですら理解不能な魔術をポンポン生み出してしまう。

 だが母がいうには、母の父親であり、僕のもう一人のおじいちゃんであるウルスじいちゃんはもっとすごいらしい・・・

 そんな二人に比べた僕なんてまだまだだ。

 と言っても比べる相手がいないので同年代の子がどれほど強いのかを知らない。

 

「友達が欲しい・・・」


 無意識に口からそんな言葉が出ていた


「学校行ってみる?」

「え?」

「アランは修行ばっかりで常識が欠けていると思うのよね・・・それに友達を作るってことも大切だと思うの!あと恋人とかね!!」

「母さん、学園がある王都まで数百キロは離れてるよ!それにうちは貴族でも金持ちでもないし!」

「あら?行きたくないの??」

「そう言うわけじゃないけど、」

「なら決まりね!お金なら心配しなくても大丈夫よ!」

「ええぇ!!」


 確かに、王都の学園には行ってみたいと思っていたこともあったが、貴族や才のある人間しかいけないと聞いていたので諦めていた。

 それから祖父とも話し合い、入学の時期のこともあり成人の儀の後すぐに王都に旅立つことになった。

 いったいこんな小さい家のどこにそんなお金があったのだろうか、


 三ヶ月後

 僕は近くの町の教会にいき、お祈りを捧げはれて成人することができた。

 世間から一人前と認められたのだ。嬉しくはあるが、同時に明日には王都に旅立つ寂しさがある。

 入学式までふた月あるので歩いて行くことにした。


 次の日

 旅立つ準備を終えて外に出ると母とナオトじいちゃんが立っていた。寂しそうな二人の顔を見ると涙が出そうになる。


「途中で父さんのところによるといいわ」

「うん、そうする!」


 父であるユキトは二つ離れた街にある研究所で魔道具の研究をしている。最近は忙しいためほとんど家には帰ってこない。


「剣だけは毎日降るんだぞ!」

「次会うときはじいちゃんより強くなってるかもね!!」

「わしを超えたら世界最強じゃな!!」

 ?

「まるでじいちゃんが世界最強って言ってるような・・・」

「そういえば言ってなかったな、わし勇者なんじゃよ」

 

 ????

 聞き間違いかと思ったが違うらしい。


「うそ・・だろ!?」

「アレンはわしをなんだと思っていたんだ?」

 

 王都で有名な剣士ぐらいにしか思ってなかったなんて言えない・・・


「じゃあ戦ってたのは魔王軍だけじゃなくて魔王だったりして・・・」


 ・・・・


「あ〜実はなアレン、魔王のことなんじゃがな、ウルスがその魔王じゃ」


 ????


「ナリアの父であるウルスがその魔王なんじゃよ」

「ウルスじいちゃんが!?」

「そうじゃ魔族の長にして14代魔王じゃ!」


 ええぇ!?!?つまり僕は勇者と魔王の孫ってこと?


「ん?あれ?勇者と魔王って敵対してたはずじゃ!?」

「10年以上戦っていると仲良くなってしまってな!ちょうどわしらの子供の年も近くての!片親同士、子供連れてたまにあっていたら、気がついたらユキトとナリアの間にアランが生まれてな!ハッハッハ」


 笑いながら話しているが、孫の僕は笑えない・・・


 まさか旅立つ直前にこんな大事なことをカミングアウトされるとは。

 第一なんで今まで教えてくれなかったんだよ、


「こんな大事なことなんで黙ってたんだよ!」


 つい、口から言葉が出てしまった。


「済まなかった。だが普通の家族として過ごしたっかったんじゃ」

 

 そう言うと僕に頭を深く下げた。

 

 あぁ、そうか・・ただ孫として、息子として普通に過ごして欲しかったんだろう、僕が勇者と魔王の孫として育てられていたらきっと、今のような生活はできなかっただろうし、ましてや学園など行けなかっただろう。

 

「ごめん・・ありがとう・・・」

「なんか自信ついた!だってそんなすごい人たちの孫なんだから!きっと王都でもうまく行くよ!」

「アラン・・・」

「じゃあ行ってきます!」

「アラン!たまには帰ってくるのよ!」

「うん!」

 涙ぐみながら手を振る二人を背に王都へと旅立った。




書き始めたばかりで、足りない部分まだまだ多いです!

皆様のご指摘、感想お聞かせください!その都度改善していきます!

宜しくお願いします!

最後に面白いと少しでも感じていただけたら評価の方宜しくお願いします!

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