夏の思いつき
相変わらずせみがうるさい。最初は別に気にしてなかったけど、こうもずっと聞こえてくるとやっぱりやんなる。しかも今俺がいるのは緑の木々に囲まれた場所。なぜこんなところにいるかと言えば母さんのある言葉からはじまった。
「どこかに行こう!」
「えっどうしたの母さん?」
夏休みに入ってすこしたったある朝こんなことを言い出した。
「だってこんないい天気に家にいるなんてもったいないじゃない」
「突然だな……でもどこに行くんだよ」
「修、幻どこか行きたい所とかやりたいことない?」
俺はそう聞かれあることが頭にうかんだ。
「家にいたい」
「私は修といたい」
「…………………………………………」
母さんは無言になってこっちを見ている。
「それじゃあいつもと一緒じゃない!絶対に家はだめだからね!」
「えー」
俺は不満そうな声をあげる。すると少し強い視線がこっちを突き刺してきた。それから目をそらすように
「じゃあどこいこー」
と幻にも聞いてみる。
「……………」
幻は何も言わない。頼む何か言ってくれと心でいのる。
「ん…」
何か言った。でもなんと言ったのか聞き取れなかった。
「なんて言ったんだ?」
「ん!」
「ん?」
やっぱり分からない。でもよく見ると幻は雑誌を指さしていた。キャンプ特集の記事を
「キャンプしたいのか?」
「幻、キャンプ行きたいの?」
「行ってみたい…」
幻は少し目を輝かせて答えた。
「そっか、キャンプかぁ行こうか」
「軽!ほんとに行くの?」
「だってせっかくだもの、幻も行きたいっていってるし」
幻を見るともうすごく楽しみにしているようだった。
「はぁ…わかったよ、行くよ」
「じゃあ、次の休みね」
てなわけで、こんな所にいるわけだ。もういきなり家に帰って涼しくなりたいと思ってきた。
「修~釣りしよう!」
幻が珍しくとてもテンション高めでやってきた。手には釣り竿を2つ持っている。
釣りか…そう言えば持ってきてたんだっけすぐ近くに池があるって言うんで。
「そうだな、暇だし行ってみるか」
俺たちは池にむかった。結構大きな池だ。なんかへんな魚が泳いでいるのが見える。
「これでよしっと」
俺は幻の針にえさをつけてあげた。それを幻はえい!と池に向かって投げた。
「幻、あのうきが沈んだらひくんだぞ」
「うん…」
俺はそれを後ろからみている。あ、コイが近くを泳いでった。えさには見向きもしないで。それからも何も反応がない。
「かからないな…幻、えさ交換しようか」
幻が竿ひく。
ぐっ
しかし糸が張ってあがってこない。一瞬何かかかってたのかなとも思ったけどどうやら地球を釣ったみたいだ。
「幻…ざ、残念だったな…地球はさすがにどうしようもないから。糸切るぞ?」
「う、うん…」
少し残念そうにうなずいた。
「糸も切っちゃったしもうすぐ夕方になるからなぁ釣れなかったのは残念だけど帰るかぁ」
幻を見る。やっぱりあまり元気がない。
「なぁ、また今度釣りに行くか」
「え?」
釣ってみたかったんだろ?
「うん!ありがと…」
すこし頬をあかくしてうなずいた。それから少し歩いてテントを張った場所までもどるといいにおいがしてきた。
「おかえりー」
「もう夕飯の準備してたんだ」
「時間がかかるからね」
テーブルの上には肉や野菜などが山に盛られている。これを3人で食べたらかなりお腹がいっぱいになりそうだ。
「すごい量だな…」
「あ、それもう焼いて食べ始めてもいいよ」
近くをみると焼くために炭とアミがもう用意されていた。あとはのせて焼くだけだ。
「幻、じゃあもう食べるか?」
「うん」
俺たちはとりあえず焼けるだけ焼いた。そこから肉、野菜を均等にとっていく。そして幻がとっていたほうをみるときれいに肉だけがなくなっていた。
「おい、幻ちゃんと野菜もたべろ…よ………」
そう言いながら幻が持っていた皿をみるとすでにとったはずの肉はなく口がもぐもぐとうごいていた。
「はやっ!もう食ったのか!?」
「うん…」
そう言ってさらに肉を自分で焼いている。こ、こんなに食う奴だったのか?結構一緒にいるんだが今まで知らんかったのが不思議だ。
「どんどん食べてね。のこっちゃってももったいないから」
ぱくぱくぱく
その間にも肉がものすごい速さでへっていってる。やばい俺の肉が…
こうしてばたばたと激しい夕食が終わった。その夜俺はテントの中で横になりながら最初は暑くて早く帰りたいと思っていたけどなんだかんだいいながら楽しんでるなぁと思った。あまり気にしてなかったからかもしれないけど幻の意外な一面も見ることができたし。でもこれからどうなるんだろぅ、兄妹ってことになってしまったから過ごしていたけど……
「とりあえずもう寝るか」
少し急いで書いたので変なところが多いかもしれません。すいません。後ほど改稿しようとおもいます。




