イレギュラー
「え?はぁ?こいつが双子の妹?なにいってるんですか?なわけないじゃないですか」
「鍵谷君からかってないではやく入学式にいきなさい」
俺たちは職員室からおいだされてしまった。
「どう言うことだよ。おまえとはさっきあったばっかじゃないか」
「ううん。幻は修の妹」
「って、おまえまで何いってんだ!なぁおまえの本当の名前はなんだ?」
「………鍵谷幻………」
「はぁ……とりあえずおまえもなんか生徒みたいだからいくぞ」
俺は幻をつれて入学式に出席した。俺と同じクラスに鍵谷幻って書かれていた。入学式が終わりちょっとした先生の話を聞いて終わった。俺は幻を連れて歩く。
「なぁ自分の家もわからないのか?」
「ううん。わかる…」
そして一緒にいくと
「なんだかよく見る景色だな……」
そしてある家の前でとまった。
「……ここ」
「そうか、ここか。俺の家ジャネェカ!!」
「…そうだよ。妹だもん」
「妹だもん。じゃありません!俺に妹はいないし母さんがみたらなんて言われるか……今はまだいないとおもうけどさ……」
「…ただいま」
「て、おい!はぁ…ただいま」
やはり誰もいない。当たり前だ。働きにいってるからな。父さんは俺がすごい小さいころ事故でしんでしまった。ほとんど覚えていない。だから母さんは1人で育ててくれたんだ。とっても感謝している。
「おい、幻ほんとにここにいるのか?」
「うん」
「母さんになに言われるかわからないぞ」
「うん…大丈夫…」
「なにが大丈夫なんだよ……」
それから1時間くらいして母さんが帰ってきた。
「ただいま~」
か、母さん!?帰ってきたぁー。
「お、おかえり~」
母さんが入ってきて俺たちを見た。
「修、……幻もただいま~」
「へ?今、母さんまほろって言った?」
「いったわよどうしたの?」
「いやなんでしってんだ!?」
「何言ってんの、あなたの妹だもの知ってるにきまってるじゃない」
「どうなってんだよ…」
すると幻が口をひらいた。
「私が願ったの………」
「? 願った?」
「うん…私が修の家族になりますようにって……これはその結果…」
「そんなことで変わるのか?」
「かわるよ…この世界は元の世界とはちがうもの…そう幻よ…」
「この世界が幻?おまえはじゃあなんなんだよ!」
「私はこの世界で生まれたイレギュラーな存在。そして鍵谷修の妹」




