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裏（紅葉）
私は願った。たとえその願いが叶うはずもないとわかっていても。それでも私は願う。私はあなたと竜介君と離れたくないずっと一緒にいたいよ。どうかお願いしますこの世界を終わらせないでください。私は泣きながら心のなかでいのる。私は夏休みに海でみんなで撮った写真を見る。
「楽しかったな～うわっ竜介君目が半開きだぁ～。はは…うぅぐす…」
また私の目から涙がながれだした。とめようとしているのに全然とまんない。
「竜介ぐん……りゅうすけくん……ぐす…」
私はこの世界が終わったら本当に終わりなのだ。だって向こうでは私は死んでしまっているのだから。
それでも私は笑顔をつくる。竜介君に会いたいから。竜介君に笑っていてもらいたいから。
