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俺の考えはあたらない  作者: 大空ヒロト
竜介と紅葉
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裏(竜介)

ある日俺は図書館に来ていた。普段の俺だったらまずこんな所にこないだろう。なぜじゃあ今日はこんな所にきているかといえば簡単に言うと探し物だ。俺はやっぱり紅葉とわかれるのなんてやなんだ。だからなんとか続く方法がないかダメ元で探しに来た。


「にたような話しってあるのかな」


俺はありそうと思ったところを片っ端からしらべた。でも俺の予想通りそんな物はなかった。最初からほぼ分かっていたとはいえやっぱりショックがある。すると


「あれ?竜介じゃねぇか」


「あん?海翔おまえどうしてこんな所にいんだ。おまえみたいなやつが」


「失礼だな、それを言うならおまえもだろうが」


「俺はちょっと探し物だよ」


「そうか。俺はちょっとな」


そう言って海翔が指を指した先には本を探す鵜飼の姿があった。


「へーびっくりだな。おまえらそんなに仲良かったのか。まさか付き合い始めたとか?」


「まぁな」


「まじかよ!?」


「てかそっちはどうした?大山さんは?」


「今日はたまたまいないだけだよ」


「ほんとか?喧嘩でもしたんじゃ」


「喧嘩なんかするわけねぇだろ!!!」


「お、おい。冗談だろ」


「あっ…くっ、わるい」


「どうかしたのか?」


「いやなんでもねぇよ」


そうだった。こいつらはもうすぐ消えることを知らないんだったな。


「なぁ」


「なんだ?」


「鵜飼と仲良くやれよ」


「お、おう。どうしたんだ急に」


「だからなんでもねぇよ。じゃあな」


「もう帰るのか」


「ああ。紅葉に会いたくなったからな」


「そうか。じゃあな」


俺はまたきりかえる。紅葉を不安にさせないために。


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