イントロダクション
これは「小説が書けない」様の掲示板内で行われた「集団創作」に関わるやり取りを編集し、読みやすさをほどほどにまとめたものです。
集団創作とはその名の通り複数人が集まって一つの作品を作り上げるというものです。これだけでいえば皆様も子どもの頃から今現在に至って何度も経験したことはあると思います。
しかしインターネットのみを介し、直接顔を合わさず、日付を跨いで長期的にと篩をかけられて残る人はそう多くないないのではないでしょうか? そして苦い思い出があるのではないでしょうか。
この取説を読んでいる皆様のほとんどが「失敗談」なのだろうなあ、と脳裏に浮かべていることでしょう。
実際に掲示板には四つのスレッドが立てられました。三千ものレスポンスがあったというわけではありません。投稿用と意見交流用、これが二つずつあったのです。交流用が現れ、投稿用が現れ、を二度繰り返したのですね。それだけで何があったのかをお察しでしょう。けれどいくつかのレス自体は長文もあり意見も濃厚でした。後半などほぼ無編集です。手探りで小説を書くという作業はまさに五里霧中だったことでしょう。過ぎ去ったことだから笑えますが当時はさぞ悩みながら一文字を打ち込んでいたんだと思います。
その様をお気楽に晒すのです。勿論私は彼らに刺されても文句は言えないでしょう。ですが一応、了承は得ておりますのでご安心を。
各話タイトルには◆やら△のマークが頭についています。それで投稿された作品スレ内なのか意見交流スレ内なのか判別していただきますようお願いします。
本作は実際に「集団創作」で完成された作品と、意見交流をタイムラインに沿ってまとめあげたものです。読みやすく編集した部分もありますが作品自体は一切改変をせず記載しています。あの意見交流からこんな作品が生れたのか、というのを生暖かく読んでいただけたらなと願っております。
最後に、およそ半年間付き合って下さいました主たる彼ら、発案人である三百六十五歩のマーチ氏、頑張り屋のアイアン氏、丁寧な文章で安心感を与えてくれたあきか氏、三名方には感謝を贈ります。これが私ことgroefの置き土産になるかはわかりませんが、持てる力を尽くして丁寧に本作を仕上げようと思います。