#27 時空(とき)の迷宮①『かけこみラビリンス』
炎が城を包み込む―
それはあまりにも突然だった
霧のように広がり始めた闇
次々に倒れ行く衛兵たち
闇の中心に居たのは
かつて『親友』と呼んだ男
そんな彼の暴挙を止める為
全てを引き換えに闇を払った
そして私は眠りについた
はずだった―
「なぁ?」
「なんだね?」
暗い闇を松明片手に進んでいく
「おっちゃん強いんか?」
「お・・・おっちゃん!?」
「おっちゃん男なんやろ?」
「確かに間違えてはいないが・・・」
退屈だったのか興味からかベルカはいつになく口数が多い
「確かにかつては『猛将』と呼ばれたこともあったが」
「盲腸?」
「どういう耳をしているんだ!?」
「盲腸などではない!も・う・しょ・う・だ!!」
「猛将ってなんなん?」
「猛烈に強い戦士の事だ」
「お?なんか扉に着いたで?」
「興味失せましたか!?オイ!」
目の前に立ちはだかる大きな扉
周りには得体の知れない文字が刻まれている
「迂闊に触れるでないぞ」
「触ったらどうなんねん?」
「何が起こるか解らぬ」
「てい!」
「ぐはぁ!?」
おもむろに剣を突き刺すベルカ
「な・な・なにするか!!?」
「いや、解らへんなら試したろ思もて」
「それなら自分でやるがよかろう!!?」
「わはははは♪」
ふと気付くと周りの重い空気が晴れていた
「ど、どうやら封印が解けたようだな・・・」
凄く不満気に呟く
「開けてええんか?」
「うむ、構わんだろう」
扉を開いた途端、光が溢れ出す
周りを白い闇が包み込み二人(?)の意識はそのまま途絶えた
「博士?」
「なんだね?」
「あの2人に任せて良かったんですかね?」
「構わんだろう?」
「無茶なことしなきゃ良いですけどね」
「そりゃ無理ってものだ」
「そうですね~♪」
あくまでも楽観的な二人であった




