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トレジャーバンディッツ  作者: TAMA-RUN
24/28

#24 疾走!ワールドランナーズ!!⑭『きらきらリバーサー』

夜が明けようとしていた


混乱と爆炎、そして怒号に膨らんだその終焉は

燻ぶりを残しながらひっそりと幕を下ろした


「しっかりして!クリン!?」

糸の切れた人形のように眠る青年を抱えるように抱き呼びかける


「・・・・・ネア」

彼は既に理解していた


造られた命を与えられたモノ

魔石兵士(ジュエロイド)


失われし技術によって生み出された遺産『クリン』

自らの命を補うために求められたのは『他者の灯火(いのち)


人との関わりと共有した彼は

いつしか知った


その灯火は、奪うことは許されない


自らの存在を否定しながらも

自らの存在を誇示する


矛盾の中、彼は知った


灯火は寄り合う事で輝きを増す

その輝きは世界を照らす


それが『人』-

それが『命』-


造られた『人形(モノ)』が知ったもの『絆』


「どうすることも出来ないの・・・?」

すがる様にサムソンに問う


「私達では、この子の必要とする魔力を保持するのは不可能よ」

「でも、あるいは・・・」

迷いながらも一つの道を模索する


「これを使いな」


言葉と共に投げられたのは小さな宝石


「これは・・・魔石(ジュエル)!?」


今回の事件の原因の1つ

忌むべき過去の遺産


造られた生命の源にして

必要なのは他者の生命


故に呪われし宝石とされるもの


「こんなの・・・使えるわけないじゃない!」

怒りを露に投げ返そうとする


「そいつは『ハイメタル』つってな―」

「その大きさのもの1つで、一つの街を照らせるだけのエネルギーがあるんだ」


確かに、その宝石には忌まわしき輝きは無い

むしろ、透き通る水のようなキラメキを放っている


「それだけで、あと数年は持つ筈だ」

「なんでこんなモノを―!?」


声に向かい問い掛けるも

既にその気配は消えていた









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