#20 疾走!ワールドランナーズ!!⑩『かしましブレイカー』
「今回のワールドランナーは、中止だ!」
突如現れた、謎の魔術師集団によるシティーへの襲撃によって事態は混乱していた
ワールドランナーを取り仕切るプランナー(運営者)へ強制介入を試みるギルド
「我々は、全世界に応える義務がある!」
「明確なる、理由を説明してもらおう!!」
プランナーたちの応えは『イベントの続行』
そして、事情の提示だ
「現在の状況を知っての事か!?」
「現在、シティーは謎の結界によって外部から遮断されている」
「この状況でのイベントを黙認するわけにはいかないのだ!」
ギルドの使者である騎士が、プランナーに詰め寄る
「このままでは、危険だと判断したうえでの通告だ」
「受け入れなければ、強制介入させてもらうことになるぞ!?」
ギルドとプランナーたちの、いざこざは続く
「ハヤブサ様!現れました!!」
「出たか!?」
「間違いありません、奴です!」
「承知した!すぐに向かう!」
身をひるがえし、ハヤブサと呼ばれた騎士は引き連れた一団に指示を出す
「これより、奴らの一斉排除を行う!」
「尚、イベント参加者には強制退去の実行を許可する!」
事は一刻を争う
「ちょ・・・アンタ何言ってるんだ!?」
「ギルドは、また権力でねじ伏せるつもりか!!?」
プランナーも食い下がる
「言っただろう!危険と判断したうえでのことだ!」
片手を振り上げ指示を出す
「突入!」
一斉にギルドの人員が、なだれ込んでいく
「俺たちは、認めないぞ!」
「断固、イベントは継続するからな!!」
プランナーの言葉を、背に受けながらハヤブサもシティーへと足を踏み入れた
-一方その頃-
「なんやなんや!?」
辺りの様子が慌ただしいことに困惑するベルカ
「ずいぶんやり合ってるみたいだな・・・?」
いつもと空気が変わったことに神経を尖らすアイン
「シティーまでどんくらいや!?」
「どっちにしろ、中継地点にすぎんからな」
地図を片手に、チェックする
「30分といったところだ」
「もしかして、みんな先に行って終わってたりせんよな?」
「それはまずないだろう」
辺りを見回す
「どちらかというと、シティーに着いてからが本番かもな」
先の方角を指さして言う
二人の視線の先には何やら怪しげな『ドーム』が見える
「なんやあれ?」
「結界、のようだな」
「なんでまた、そないなもんがあるんや?」
「それは・・・」
二人して武器を手に取る
「こいつらに訊いてみるしかないな!!」
叫びながら跳躍するアイン
同時に、空間から次々と黒衣の者たちが現れた
「みつけたで!!」
ベルカも、すかさず飛び掛かる
「おまえら、ぶっ飛ばす!!」




