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トレジャーバンディッツ  作者: TAMA-RUN
15/28

#15 疾走!ワールドランナーズ!!⑤『しゃにむにランナウェイ』


「さて、皆様今回のこの『イベント』勝利者に贈られるのは大いなる名声!」

「そして、莫大な価値を持つ『お宝』が手に入る!!」

熱気を煽るように、実況者のアナウンスが響きわたる。


「全チームがスタートラインに付いたぞ!!」


それぞれの出走順は前評判によって次の通りに決められた


①『鋼鉄騎士団アイアンナイツ

②『紅蓮のフレアウインド

③『ネアと愉快な仲間たち』

④『黒フード』

⑤『Dr.T』

⑥『トレジャーバンディッツ』


「今回は、どんなハプニングが巻き起こるのか!?」


フラッグマンの手にした旗が、大きく振りかぶられる


「今、スタートだァァァ!!!!」


勢い良くフラッグが振り下ろされて、一斉に参加者が走り出す

ほぼ、同一の混戦の中一陣の風が突き抜けていく


「くわぁぁぁぁ~!!!!」

その風の正体は『ロードランナー』だった


「落ちっ、落ちるって!!?」

「ふがぁぁぁ!!」

その背中には必死にしがみつくアイン

そして、『トリ』の尻にかぶりつくベルカ


「おっとぉぉ!?」

「予想外の展開になったぞォォ!?」


他の者達を尻目に、一気に駆け抜けていくベルカ達


「なんだと!?」

「奴らめ、侮った!」

お互いに火花を散らしていた騎士団と傭兵団が後に続く


「ちょっと!もっとキリキリ漕ぎなさいよ!!」

「アナタこそちゃんと漕ぎなさいよ!」

「楽しくなってきましたねぇ」

チームワークが微妙なネア達


「負けんぞォ!」

「ハーポ君!奥の手だ!!」

「もう奥の手出すんですか!?」

さらに、怪しさを増すドクター


次の瞬間、辺りが閃光に包まれていく


「やっちまったか!?Dr.T!!」


矢のように加速していくドクターのマシン


「見たかぁ!!!」

「すごいです!見直しました博士!!」


そのまま、トップに迫る勢いだ


「そっちは、コースじゃ無いぞ」

実況の冷静なツッコミが炸裂する


ベルカ、ドクター共にいきなりコースアウト


行き先が不安になる展開の中、不敵に佇む『黒フード』のチーム

その手にはベルカ達が持っていたのと同じ『宝石』が踊っていた


「さて、こっちも任務を開始するとしようか・・・」

言葉を残して霧のように消えてしまった


観客達の熱狂の中、波乱に包まれて幕を上げた『ワールドランナーズ』

予測の付けようがないその展開に隠されて動き始める怪しげな一団


「このまま、一気に行くで!!」

勢いに乗るベルカ


「一気にって、どこに行くのか解ってんのか!?」

手にした地図マップを確認しながらアインが問いかける


「まっすぐ!まっすぐや!!」

「オマエ、何も考えてないだろ!?」




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